毎日新聞 2025/10/8 12:00(最終更新 10/8 12:00) 有料記事 3051文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ハインリヒ・カンペンドンクを詐称したヴォルフガング・ベルトラッキ「少女と白鳥」(油彩、1990年代、高知県立美術館蔵) 昨年、四国の公立美術館2館が贋作(がんさく)を購入していたことが判明し、話題を呼んだ。そのうちの高知県立美術館(高知県美、高知市)で「再考<少女と白鳥> 贋作を持つ美術館で贋作について考える」と題した特別展示が行われている。 購入の経緯や科学調査の結果を詳しく紹介しながら「なぜ贋作を購入してしまったのか」を再考。と同時に、贋作とは、真作とは何なのかという根本的な問いを投げかける。決め手は絵の具の顔料 その作品は展示の中ほどで登場する。油彩画「少女と白鳥」。贋作とわかってからは、初めての公開だ。 ドイツ表現主義の画家、ハインリヒ・カンペンドンクの1919年の作品として、96年に購入された。 赤や青、緑にオレンジ。色とりどりの木々の間で裸の少女が動物と憩う。人物は切り子細工の人形を思わせ、装飾的な点描が展開されている。 これらはカンペンドンク「らしい」要素だという。実際に描いたのは、ドイツ人の元贋作者、ヴォルフガング・ベルトラッキ氏。作品の隣には、同館が贋作と結論づけるに至った科学調査の結果を報告するパネルが掲示されている。 決め手は絵の具の顔料。白と青、緑の顔料から制作年とされる10年代には一般に流通していなかった顔料が検出された。実在の画商の名が記された裏面のラベルも、ベルトラッキ氏が贋作でよく使っていた偽造ラベルだった。満場一致の目玉作品 ベルトラッキ氏は2010年にドイツ・ベルリン州警察に逮捕され、11年に有罪判決を受けた(現在は刑を終えて、スイスで画家として活動中)。 80年代半ばから約100点の贋作を制作し、被害額は約56億円に上るという。州警察が公開した53点の作品リストに「少女と白鳥」と、徳島県立近代美術館(徳島近美)が購入した「自転車乗り」も入っていたが、この時点では両館とも情報に気付いていなかった。 …この記事は有料記事です。残り2279文字(全文3051文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>