児童養護施設出身者へ給付型奨学金を 元奨学生が募金呼びかけ

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毎日新聞 2025/10/10 14:55(最終更新 10/10 14:55) 1178文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷児童養護施設の若者への支援について語る施設出身の加藤明さん=さいたま市大宮区で2025年9月25日、山本太一撮影 家庭で暮らせない子どもが生活する児童養護施設の出身者を対象に、返済不要の給付型奨学金が広がっている。施設出身のシステムエンジニア、加藤明さん(26)=東京都=は奨学金を受けて進学をかなえた一人。「自分は奨学金に救われた。次の世代に支援の輪をつなげたい」と、来年度新たに奨学金の運営を始める市民団体の募金への協力を呼びかけている。 「貸与型の奨学金は、将来、返さなきゃいけない借金です。4年分の借金を抱えるのかとすごく不安でした」。加藤さんは高校時代の不安をそう振り返る。Advertisement 0歳の時に福岡県内の乳児院に預けられ、20歳まで児童養護施設で暮らした。両親をはじめ親族と交流はないという。なぜ施設で生活することになったのか。「正確にはわかりません。施設の職員は『聞いてくれたら教える』と言っていましたが、関心を持てず、聞きませんでした」 高校卒業を前に4年制大学への進学を考えたが、経済的に支えてくれる親族はおらず、当時主流だった貸与型の4年分の奨学金を返済できるか自信がなかった。大学受験に失敗した場合、すぐに就職して独り立ちできるのかという心配も重なった。児童養護施設の対象は原則18歳までだからだ。加藤さんは大学をあきらめ、2年制の専門学校を志願し合格。学生を続けることになり、施設での生活を特例で認められた。 専門学校は遠く、アルバイトができない。暮らしを支えたのが二つの奨学金だ。日本学生支援機構の貸与型奨学金だけでは学費と生活費をまかなえるか不安だったため、NPO法人の給付型も申請した。 市民15人、1人あたり月2000円の寄付が原資だった。加藤さんは支援者ら数百人の前で将来の夢をテーマにスピーチし、「大学のオープンキャンパスに参加し、パソコンに出合い、勉強がしたいと思いました。初めて小さな夢が見つかりました」「僕の夢は好きな仕事をして、趣味などにお金を使うことができ、笑顔で暮らすことです」と訴え、給付が認められた。 加藤さんは今、IT企業に勤めながら、児童養護施設の若者を支援する複数の団体にボランティアとして携わっている。その一つ、市民団体「埼玉県社会的養護を考える会」(さいたま市)が2026年度から、施設出身者が大学・専門学校に通うための給付型奨学金を始めると知り、募金活動に協力することにした。「自分は大学に行きたくても行けませんでした。それでも、元気に生活ができているのは奨学金のおかげ。生まれた環境のせいで進学できないのはかわいそうです。未来を担う人のため、少しでも背中を押せるようなサポートをしたい」 募金活動は11月に4日間、さいたま市の街頭で実施。加藤さんは実行委員長として協力を呼びかける。詳しくは同会のホームページ(https://sites.google.com/view/saitama-yougo)。【山本太一】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>