空自「秘密のベールに包まれた超ベテラン機」とは? 珍しく公式Xが紹介! 最後に残る「戦後初の国産旅客機」派生型!

Wait 5 sec.

2025.10.09乗りものニュース編集部tags: YS-11, 入間基地, 埼玉県, 航空, 航空自衛隊, 軍用機航空自衛隊の航空戦術教導団は、秘密のベールに包まれた電波情報収集機を公式Xで紹介しました。 航空自衛隊の航空戦術教導団は2025年10月6日、電子測定隊で運用されている「YS-11EB」電波情報収集機を公式Xで紹介しました。拡大画像YS-11EB電波情報収集機(画像:航空自衛隊) YS-11は戦後、日本の航空業界が独力で開発・量産した唯一の旅客機です。既に民間や海上保安庁、海上自衛隊からは引退しており、運用しているのは航空自衛隊のみとなっています。 YS-11EBは、平時から周辺国の電波情報を傍受・収集する「シギント」と呼ばれる任務にあたっています。機体にはコブのようなアンテナフェアリング(覆い)が複数あり、異様な外観です。過去には中国軍の戦闘機に異常接近されたこともあります。 航空自衛隊が運用する機体の中でも特に秘匿性が高く、公式WEBサイトにも記載されていないほか、航空祭で展示されることもありません。まさに「秘密のベールに包まれた機体」と言えますが、今回珍しく航空自衛隊の公式Xで紹介されました。 YS-11EBは最後まで残ったYS-11あるものの、オリジナルのロールスロイス製ターボプロップエンジン「ダートMk.542」を、より高出力のT64-IHI-10Jに換装し、プロペラも3翔とした通称「スーパーYS」と呼ばれる機体に進化しています。性能やエンジン音などはオリジナルと大きく異なります。 なお、YS-11EBの後継機として、2020年から国産のC-2輸送機の派生型であるRC-2電波情報収集機の配備が始まっています。今後もRC-2は順次配備され、YS-11EBを代替する見込みですが、もうしばらく、YS-11EBは現役にとどまりそうです。【次ページ】【画像】ついに公式が紹介!これが「YS-11EB」を紹介する空自のX投稿です【画像】デカい!これが秘密のベールに包まれた「YS-11EBの後継機」です