国家プロジェクトで相次いだ未払い問題 閉幕後も尾引く「懸念材料」

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有料記事野平悠一2025年10月8日 18時00分【連載】万博 終幕の先に(3)未払い問題 「万博の成功は、解体工事が完了するまで。懸念材料がないようお願いした」 9月下旬、大阪・関西万博の閉幕後の解体工事を円滑に進めるための環境整備を求めて、日本国際博覧会協会(万博協会)に上申書を提出した大阪府解体工事業協会の名和祥行・代表理事はこう語った。日本国際博覧会協会に上申書を提出後、報道陣の取材に応じる大阪府解体工事業協会の名和祥行・代表理事=2025年9月26日午前10時59分、大阪市住之江区、岡純太郎撮影 「懸念材料」とは、万博の海外パビリオンで、建設工事に携わった業者が、元請けの業者などからの工事代金が「未払い」になっていると相次いで訴えていることが念頭にある。上申書には、「未払い問題が大きな不安要素として立ちはだかっている」と記された。 13日に万博が閉幕すると、今度は土地を更地に戻すための解体作業が始まる。海外の各国が設計し、建設したパビリオンは、それぞれで解体工事が進められる。同協会には74の業者が加盟しており、すでに解体工事を受注しているところもあるという。 ある幹部は「お金がもらえないと死活問題だと、受注をためらう業者もある」と漏らす。海外パビリオン11館で「未払い」の相談 「国家プロジェクト」に対して、建設業界から不安の声が上がる原因となった未払い問題。万博協会によると、海外パビリオン計11館の工事を請け負った関係者から相談が寄せられている。海外パビリオンの工事費の未払いを訴える事業者ら=2025年7月9日、大阪市中央区、岡純太郎撮影 万博協会や行政側には、救済策を取るよう要請が届いているが、有効な対策は打てていない。 未払い問題はなぜ相次いだの…2025大阪・関西万博2025年4月13日に大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開幕しました。関連のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月8日 (水)自民党、新執行部が発足ノーベル賞 米国の研究者らに万博「運営費」黒字の見込み10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へトップニューストップページへ高市総裁、靖国参拝見送りへ 秋の例大祭、中韓との外交問題化回避か17:54東京都八丈町と青ケ島村に暴風・波浪の特別警報発表 伊豆諸島には初17:06ノーベル賞、化学賞きょう発表 生化学?有機化学? 日本の研究者は17:00サントリー、限定商品の発売中止 アサヒ障害で注文殺到し、定番注力17:57国家プロジェクトで相次いだ未払い問題 閉幕後も尾引く「懸念材料」18:00原発で異常、家族全員そろわないかも… 小4の記者は故郷を去った12:01