遠藤美波2025年10月8日 19時20分大阪地裁・高裁が入る庁舎=大阪市北区 交通事故で後遺症を負った大阪府警の男性警部補が、障害を理由に免職とされたのは違法と訴えた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(田中健治裁判長)は8日、原告敗訴とした一審・大阪地裁判決を覆し、免職処分を取り消した。障害に応じた働き方を考える「合理的配慮」を怠ったと判断した。 高裁判決によると、茨木署に勤めていた男性(61)は2015年3月、私用でオートバイを運転中に自転車の女性とぶつかって頸髄(けいずい)を損傷し、腕の痛みやしびれで指先を使う作業が難しくなった。主治医は「体調がよければ短時間の軽作業は可能」と診断して車通勤を求めたが、署長は車の運転は危険だとして電車通勤を試すよう指示。男性が満員電車で痛みを感じて電車通勤を断念した結果、18年6月に分限免職とされた。 高裁は「環境調整をして車通勤に配慮すれば復職できたのに、署長は安全上の懸念をことさら強調した」と指摘。障害特性に対応した配慮を義務づける障害者雇用促進法を踏まえ、処分は「裁量権の行使を誤った違法なもの」と判断した。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月8日 (水)自民党、新執行部が発足ノーベル賞 米国の研究者らに万博「運営費」黒字の見込み10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へトップニューストップページへ【そもそも解説】ノーベル賞の北川さんの研究「多孔性金属錯体」とは19:01スーパーにクマ、その時店長は 「本当にいるの」扉開けると右腕に…17:30高市総裁、靖国参拝見送りへ 秋の例大祭、中韓との外交問題化回避か17:54立憲・安住氏「玉木氏でまとまれるなら」 野党候補一本化呼びかけ18:46東京都八丈町と青ケ島村に暴風・波浪の特別警報発表 伊豆諸島には初19:25国家プロジェクトで相次いだ未払い問題 閉幕後も尾引く「懸念材料」18:00