臼井昭仁2025年10月7日 18時30分お披露目された救急車。故人の希望により車体後部上に「ふれ愛号」と表記されている=2025年10月7日午前11時20分、愛知県東海市役所、臼井昭仁撮影 救急搬送でお世話になったので1億円を寄付します――。故人が残したこんな遺言に従って、寄付を受けた愛知県東海市が救急車2台を導入した。市消防本部は、増車できたことで、救急業務が安定する、と喜んでいる。 市消防本部によると、1億円の寄付をしたのは、昨年亡くなった市内在住の高齢女性。 遺言書には、先に亡くなった夫とともに生前、何度も病気で救急搬送され、命を助けられたことを感謝。「高額な医療費がかかっても個人負担は少なく、心苦しかった」「財を築くことはできたのは市のおかげ」などとした上で、寄付する1億円を救急車の購入に充てて欲しいとする趣旨の内容が記されていたという。市消防本部は、遺族の希望として、詳細な情報は明らかにしていない。 寄付を受け、市消防本部は2台の高規格救急車を導入した。電動ストレッチャーやAED(自動体外式除細動器)なども搭載しており、事業費は1億290万円。 救急車は、これまで5台で運用していたが、今回の導入によってうち1台を更新、1台増やして計6台とすることにした。 救急車が6台になったことで、日中の救急隊を4隊から5隊に増やした。これにより、出動が集中し、救急隊が一時的に不在になったり、近隣市から応援を受けたりする事態は減ると期待されている。 東海市での救急車の出動件数は増加傾向にあり、2024年は5393件と過去最多になっている。担当者は「高齢化により出動件数が増え、業務がひっぱくする中で、救急車を増やすことができて感謝している。業務の安定化につながる」と話している。 2台の救急車は7日、東海市役所で関係者らを集めてお披露目された。車体には、外国人にも分かりやすいよう、欧州の救急車と同じ模様が施されている。また寄付をした女性の希望により、生前、通っていた福祉施設の名前を取って、「ふれ愛号」と表記されている。この記事を書いた人臼井昭仁半田支局長専門・関心分野農林水産業、運輸、過疎問題こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がるトップニューストップページへ高市氏「三つの経済政策」を解説 ガソリン、交付金…物価高対策は?16:00ノーベル賞、物理学賞きょう発表 従来にない選考も、日本の研究者は17:00ノーベル賞の坂口さん夫妻、研究も人生も「二人ならなんとかなる」17:10小学校で女子児童を盗撮した疑い 逮捕の教諭、スカート下にスマホ18:15ガザ戦闘2年も「希望を語りに来た」 パレスチナが万博で伝えたもの18:10佐々木朗希、敵地で2試合連続の好救援 英語のヤジが分からなかった16:30