亡き母が贈った「ネズミの置物」 ノーベル賞坂口さん研究室の本棚に

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毎日新聞 2025/10/7 15:28(最終更新 10/7 15:28) 573文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明け、大阪大を訪れ笑顔を見せる坂口志文氏=大阪府吹田市で2025年10月7日午前8時4分、大西岳彦撮影 今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文・大阪大特任教授には、大切にしているものがある。研究室の本棚に置いている白い陶製のネズミの置物だ。陶芸が趣味だった亡き母淑子さんが手作りし、坂口さんに贈ったものだという。 免疫の仕組みを解明する基礎科学に取り組んできた坂口さんは、多くの動物実験を重ねた。マウスから取り出したT細胞のうち、8割を除いて戻すと、免疫が暴走する自己免疫疾患のような症状が起きることを確認した。8割のT細胞の中に、免疫を抑える細胞がある可能性を示す実験だった。Advertisement母淑子さんから贈られたネズミの置物を見つめる坂口志文・大阪大特任教授=大阪府吹田市で2017年4月19日、永山悦子撮影 さらに免疫のブレーキ役を担う「制御性T細胞」の存在も実験で確認した。数多くのマウスの命があったからこそ生まれた研究成果と言える。 坂口さんは過去の取材時、置物を手のひらに乗せ、「若い頃は良いデータを出したいと思い、マウスをいっぱい殺してきた。母から『殺生をあまりしてはならない』と戒められたのかなと思っている」と語っていた。坂口志文・大阪大特任教授の研究室に置かれている母淑子さんから贈られたネズミの置物=大阪府吹田市の大阪大で2017年4月19日、永山悦子撮影 坂口さんによると近年は、実験動物であっても必要以上に使うべきではないという動物福祉の考え方が浸透し、重要な実験に限定して使うようになっているという。 ノーベル賞の知らせを心待ちにしていた淑子さんは昨年1月、老衰のため104歳で他界した。数々のメダルや賞状、文献が並ぶ本棚から、息子の活躍を見守っているのかもしれない。【永山悦子】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>