毎日新聞 2025/10/10 12:00(最終更新 10/10 12:00) 有料記事 1933文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷決選投票で自民党総裁に選ばれ、立ち上がって拍手に応える高市早苗氏(中央)=東京都千代田区で4日、渡部直樹撮影 自民党総裁選で、高市早苗前経済安全保障担当相が初の女性総裁に選ばれました。国会議員票の獲得に苦戦するとの下馬評を覆し、3度目の挑戦で総裁の座を射止めた高市さん。戦いを制した背景には何があったのか。そばで戦いぶりを見てきた「番記者」畠山嵩記者(政治部)の目に映ったのは、高市氏自身の変化と、「保守」を巡る巧みな発信でした。畠山嵩(政治部)苦手な飲み会「結構やった」 高市氏は2024年の総裁選で、最多の党員票を得ながら、石破茂首相との決選投票では議員票が伸びず逆転負けを喫した。党員から高い支持を集める一方、同僚議員とのコミュニケーション不足や、強硬な保守的思想が議員票伸び悩みの要因と指摘された。 昨年の反省を踏まえ、高市氏はそうした姿勢からの転換を図った。特に力を入れたのは仲間作りだ。側近議員の一人は「高市氏は、麻生(太郎)元首相からアドバイスされたこともあり、同僚議員とご飯を食べたり連絡を取ったりするようになった」と打ち明ける。高市氏も出馬記者会見で、「ちょっとは努力した。苦手な飲み会を私にしては結構やった」と説明した。 総裁選に備え、高市氏と同じ松下政経塾出身の黄川田仁志衆院議員や、政策に強い尾崎正直衆院議員らが参加する中堅・若手中心のグループ「高志会」も立ち上がり、支援体制ができた。陣営関係者は「総裁になってほしいという声があっても、態勢が整わなければ難しい。高志会の存在は大きい」と指摘する。自身の弱み さらけ出す戦略 私は高市氏が初出馬した21年の総裁選も取材した。当時と比べて特に変わったと感じたのは、自身が苦しんだ経験を吐露している点だった。出馬会見では「40代前半から更年期障害が始まった」「更年期にかかりやすい関節リウマチになった」と病歴を公表した。 私もがんにかかり、闘病体験を署名記事にしたが「実名で病気を公表することで差別を受けないか」といった不安もあった。首相を目指す政治家の場合、病気が明るみに出ることが政治生命に直結する可能性もあり、なおさら慎重になる。 支援した議員は「自分の弱い部分をもっと出した方がよいとアドバイスした」と明かす。選挙戦略の一つだったのだろうが、病歴の公表は勇気のいる行動だ。「何でも一人で抱え込む」とも評された高市氏が進言を受けて行動に移した姿勢には率直に驚いたし、病気を打ち明けたことは少なからず共感を呼んだだろう。保守色抑えウイング広げる 加えて特徴的だったのが、保守色の見せ方だった。…この記事は有料記事です。残り904文字(全文1933文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>