有料記事武田肇 編集委員・副島英樹2025年10月7日 6時30分核実験や原発事故、ウラン採掘などの核被害当事者や専門家らが登壇した=2025年10月6日午後2時11分、広島市中区加古町、柳川迅撮影 国内外の核被害の当事者や専門家が集う「世界核被害者フォーラム」は6日も広島市中区で開かれ、被害者の権利の確立や核廃絶を求める「広島宣言」などを採択し、閉幕した。討議では、広島・長崎の原爆投下後、核戦争が起きていない中でも、核実験などでヒバクシャが次々と生まれている状況が可視化された。 「かつてパラダイスだった場所が破壊された」 「核実験と核植民地主義」と題したセッションに登壇したマルシーナ・ラングリーンさん(30)はこう力を込めた。 いまの住まいは米南部アーカンソー州スプリングデール。太平洋上に浮かぶ島国マーシャル諸島出身の人たちが多く暮らすコミュニティーだ。 なぜ、多くの人々が故郷を離れたのか。ラングリーンさんは「ディアスポラ(離散)」という言葉を使いながら、米国が1946年から58年にかけてマーシャル諸島で計67回実施した核実験で島や海が汚染され、移住を強いられるなどした結果だと説明した。一連の核実験では、爆発の威力が広島型原爆の7200倍に上ったという。 いま、子どもたちにマーシャルの伝統文化や歴史を教える教育活動を続けているラングリーンさんは「私たちは沈黙を強いられることを拒否する」と述べた。水爆実験で父が被曝と訴える高知の女性も 米国が54年3月にマーシャ…この記事を書いた人武田肇広島総局員専門・関心分野原爆・平和、朝鮮半島、鉄道副島英樹編集委員|広島総局駐在専門・関心分野平和、核問題、国際政治、地方ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月7日 (火)ノーベル賞 阪大の坂口志文氏日経平均 初の4万8100円台田園都市線 列車同士が衝突10月6日 (月)高市新総裁、党人事を調整「ごまさば」アニサキス注意世界遺産・白川郷でクマ出没10月5日 (日)高市早苗氏が自民党新総裁にハマス、条件付きで合意動画生成AI、修正へ10月4日 (土)自民党総裁選 きょう投開票インフルエンザ 流行期入りコメ4キロでの販売広がるトップニューストップページへ自民・高市総裁、国民・玉木代表と5日夜に極秘会談 連携を要請か20:10公明党、高市早苗新総裁に動揺広がる 「学会内に連立離脱の声も」6:00ガザ戦闘2年、イスラエルを止められず トランプ流ディールが正念場5:00脱線事故の東急田園都市線、7日は始発から運行 計約65万人に影響0:38EVの税金安いのは不公平? 総務省が新たに「重さ」で課税案6:00生成AIと恋人同士になれるか 記者が3週間チャットして抱いた感情5:00