Windowsユーザーの多くは、「アップデートによってシステムが壊れてしまう」ということに不満を覚えているかもしれません。実際、Microsoftのサポートにもそのような問い合わせがよく寄せられるそうですが、詳しく調べてみると、実はアップデート以前から問題が発生していたケースが少なくないと、MicrosoftのベテランエンジニアRaymond Chen氏は指摘しています。同氏によると典型的なトラブルは次のように発生します。企業のIT部門が数週間前に新しいソフトウェアやドライバー、あるいはTikTokで見かけたという"怪しい"グループポリシーを導入する。その設定がレジストリやサービス構成を危険な形で変更してしまい、本来ならその時点でシステムが壊れているはずなのに、ユーザーが再起動しないため気づかないまま時間が過ぎていく。そして、Patch Tuesday(毎月のWindows更新日)にアップデートが適用され、再起動が行われた瞬間に問題が表面化する。このため「アップデートが壊した」と誤解されてしまうものの、実際には「再起動によって、以前から存在していた問題が発動した」だけというわけです。サポート担当者がよく以下のような状況に遭遇します。アップデートをロールバックしても症状は直らないまだアップデートしていない別の PC を再起動すると、同じ問題が再現するこのような場合原因はアップデートではなく、アップデート前に行われた変更にあることが多いのです。まとめWindowsの不具合がアップデートのせいに見えることは多いものの、実際にはその前に行われた設定変更やドライバー更新が原因になっているケースが少なくないようです。特に、グループポリシーの適用やレジストリ変更といった気づきにくい変更は、再起動をきっかけに一気に問題が表面化します。トラブルが起きたときはアップデートを疑う前に、直前の変更履歴や再起動のタイミングを振り返ることが、原因特定への近道になります。とはいえ本当にWindows Updateが原因の場合もあります