毎日新聞 2026/4/1 12:20(最終更新 4/1 12:20) 1381文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷足湯ボランティアで、地域のお年寄りたちと談笑しながら手足をほぐす浜野真衣さん(左)ら大学生たち=石川県珠洲市野々江町の直公民館で2026年3月28日、中尾卓英撮影 3月28日、石川県珠洲市で大学生の有志らによる「足湯」のボランティアがあった。 学生らが仮設住宅でチラシを配ったり、車で送迎したりして、会場の直(ただ)公民館にはお年寄り約30人が集まった。学生らは一人一人と対面し、温かな湯に足をつけ、手をもみほぐしていく。何気ない会話から「つぶやき」を拾いあげ、談笑が広がった。 自宅が半壊した公民館長、橋元繁幸さん(71)は「縮こまっていた体が溶け落ちていくような時間だった」と喜んだ。Advertisement 能登半島地震から2年3カ月。更地だった奥能登の被災地では復興のつち音が響き、仮設住宅では転居する人も多くなった。だが、人々の心の回復には、まだまだ時間が必要だ。私(記者は)、その“処方箋”のヒントを探そうとイベントを訪れていた。成ノ坊佳子さん(左から2人目)と談笑する浜野真衣さん(右端)と西野日麻里さん(左端)=石川県珠洲市野々江町の直公民館で2026年3月28日 足湯イベントは、珠洲市出身の石川県立看護大1年、浜野真衣さん(19)が企画したもので、関東や関西を含め県内外の大学生30人が参加した。 浜野さんは高校2年の時に地震で自宅が半壊。避難生活が1カ月になるころ、家族に背中を押され、叔母が避難した金沢市の高校に編入した。看護師になるという自身の目標には近づいたものの、浜野さんには祖父母を含めた家族5人や友人らと離れてしまったという後悔が残った。 県立看護大に進学後、同大で講義をしていた田中純一・北陸学院大教授(災害社会学)からボランティア活動に誘われ、昨年12月、同級生らと輪島市門前町の仮設住宅団地を訪れた。 そこで、多彩なイベントなどを催しながら住民の困りごとに寄り添う女性たちを見て、その姿が強く印象に残った。「珠洲市でお茶会をしたい」と田中教授に提案した。 足湯イベントには、浜野さんが一番来てほしかったという成ノ坊佳子さん(83)の姿もあった。教員を長年務め、退職後は地域の子供たちのために通学路の見守り活動をしてくれた人だ。浜野さんは「下校時、家に招いてくれたり、お菓子をくれたり、一緒に遊んでくれたりした優しい先生だった」と話す。 趣味の洋画で県展入選の腕前を持つ成ノ坊さんは「自宅もアトリエも全壊して油絵や道具を持ち出せないの」「子供たちと将来のことを話し合う時間が持てないのよ」と、涙を流し、笑いながら、半時間ほど話した。成ノ坊さんは「子供たちの笑顔ほど尊いものはない。幸福な時間だった」とほほえんだ。 一緒に話を聞いた北陸学院大1年の西野日麻里さん(19)は気づきがあった。地元の児童らは放課後、主事の山崎仁華さん(20)を慕って公民館を訪れる。「次は、子供からお年寄りまで校区の誰もが集える運動会やお祭りを考えたい」 イベントを見守った田中教授は「浜野さんたちの『奥能登の人たちと継続的に関わり続けたい』という行動力。『幸せは人との関わりから』『みんなで希望をともしたい』という成ノ坊さんたちの思い。両者を結んで心の回復につないでいきたい」と話した。【中尾卓英】取材を終えて 31年前の阪神大震災では、家族や住まい、仕事など生きがいをなくした人が仮設住宅や災害公営住宅にひきこもったり、孤立したりする様子を数多く見てきた。15年前の東日本大震災と原発事故の被災地では、心のケアが必要な子供は年々増加した。心の回復には長い時間が必要だ。田中教授が語る「忘れない」「最後の1人まで」という思いや活動を言語化し、これからも伝え続けたい。【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>