瀬戸内海のカキ大量死、高水温や酸欠など原因 「過密」見直す動きも

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2026年4月3日 12時00分山中由睦身が大きい広島県ブランド品種「かき小町」=2024年11月、広島県呉市 瀬戸内海の養殖カキの大量死問題を受け、原因や対策を話し合う有識者会議の会合が、広島県庁であった。大量死を引き起こしたのは、海水の高水温や高塩分、酸欠(酸素不足)、小雨によるえさ不足が絡んだ結果だと結論づけた。ただ、過密養殖を指摘する声もあり、現場では養殖のあり方を見直す動きがある。 会合は3月25日にあり、1月に続いて2回目。会議は冒頭のみ公開され、終了後にまとめ役の浜口昌巳・福井県立大教授が取材に応じた。 会合では、大量死の原因として、赤潮や感染症など様々な可能性を検討。その結果、これまで県が指摘してきた、高水温や高塩分などの4要素が考えられるとの結論に至った。ただ、これらがどのようなメカニズムで大量死を招いたかは、分析する必要があるという。 県水産課によると、こうした数値を定期的に観測し、一定の数値基準から外れた場合に警報を出すようなアイデアも挙がった。担当者は「海の環境は地域によって異なる。まずは養殖業者らの意見を聞きたい」と話す。 会合では、過密養殖によるえさ不足などを指摘する声もあったという。 浜口教授によると、カキの養殖場は元々、川から流れてきた栄養分が豊かな河口付近が中心だった。だが現在は大量に養殖するため、沖合にも養殖場は広がる。今季、死んだカキが多かったのは河口付近よりも沖合だったため、栄養が行き届かなかった可能性があるという。 養殖環境を見直すべきだとの意見もあったといい、浜口教授は「温暖化で海の栄養が減る中、今の養殖方法が持続可能なのか議論する必要がある」と述べた。 カキの一大産地、広島県呉市の養殖業者「山根水産」によると、地元の漁協では養殖量を少しずつ減らせないか検討し始めている。山根周志社長(51)は「過密養殖は大量死と無関係じゃないと思う。一気に減らせないとしても、段階的に減らす必要がある。各漁協で議論を進めるべきだ」と言う。 水産課によると、カキの大量死は昨年10月ごろに確認され、水揚げしたカキの9割が死んでいた海域もあった。ただ、年明け以降はやや改善しているという。【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人山中由睦広島総局|政治、経済専門・関心分野地方政治、地域医療関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月3日 (金)トランプ氏「誤算」あらわに月をめざし有人ロケット発射納豆の輸出「爆発的な伸び」4月2日 (木)自転車への「青切符」開始ホルムズ代替路 封鎖「選択肢」一様でない入社式 時代の波4月1日 (水)KDDI子会社が不正会計銀行の投資や融資、緩和へ大阪桐蔭 4年ぶり5度目V3月31日 (火)8.6兆円の暫定予算が成立4月から共同親権がスタート田久保・前伊東市長 在宅起訴トップニューストップページへヘグセス米長官、陸軍参謀総長を解任 人事で確執か 求心力に影響も11:04京都新聞がXに投稿の削除を要請 知事選の情勢報道めぐる誤情報11:37皇居・東御苑にカフェ 「猿田彦珈琲」が出店協議、今秋オープン予定11:45ホルムズ海峡閉鎖で肥料が不足 アジアなど食料価格の上昇に懸念12:00美容やデートを諦め、投資する20代 「NISA貧乏」と言われても6:00備えた総力戦、現実に 「昭和100年」に考える「昭和陸軍」の教訓11:00