映画の推し事:「冬ソナ」再臨でブームを振り返る ヨン様来日でパニック ロケ地に取材100人…

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映画の推し事毎日新聞 2026/4/3 07:00(最終更新 4/3 07:00) 2583文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷来日し、女性ファンらの声援を受けるペ・ヨンジュン=成田空港で2004年11月、松田嘉徳撮影 韓流の原点ともいえるドラマ「冬のソナタ」が、誕生から24年もの時を経て、映画「冬のソナタ 日本特別版」となって全国の劇場で公開されている。日本限定というから驚きだ。 今でこそドラマ、映画、音楽、グルメ……と日常に溶け込んでいる韓国カルチャーだが、そんな中での「冬のソナタ」の復活。Advertisement 韓国カルチャーの礎を作った「冬のソナタ」を愛していた人々より、触れたことのない人の方が多くなった今。改めて見直してみる時がきたのかもしれない。一大ブームを間近で見てきたライターが当時を振り返る。障壁乗り越える韓国王道の初恋物語 まずは「冬のソナタ」のおさらいから。高校生のころの淡い初恋を忘れられないユジン(チェ・ジウ)が、初恋相手とうり二つのチュンサン(ペ・ヨンジュン)と出会い恋をするが、出生の秘密や交通事故による記憶喪失、難病など、さまざまな困難が待ち受けている……。 全20話が、2003年にNHKBSで、翌年地上波でも放送。透明感のある映像や美しい音楽と共に織りなす恋物語を、丁寧に描いた。郷愁にあふれた切ないシーンと口にしたくなるようなセリフ回し、驚きのストーリー展開と、韓国の王道ラブストーリー。 韓国でも人気を呼んだが、本国の放送から1年後、日本に上陸するとそれ以上の盛り上がり。1980年代にヒットした大映ドラマや昼ドラを彷彿(ほうふつ)させ、中高年のドラマファンの心をつかんでいった。「映画 冬のソナタ 日本特別版」Ⓒ2025. KBS. All rights reserved4Kでよみがえる24年前の純愛 「冬のソナタ 日本特別版」は、1400分にもわたる長いドラマがユン・ソクホ監督本人による編集で120分に凝縮され、初恋物語としてより濃密なものに。 最新技術で4K画質にリマスターして美しい風景を鮮明に復元、音響も再編集され、主題歌もオーケストラバージョンで再編集されるなど、25年版の「冬のソナタ」が誕生した。 ユン監督は、「感情の交流が薄れ、心が渇きがちな今の時代だからこそ、純粋で美しい感情を取り戻してほしい」という願いを込めて編集したとのこと。 そして本作は日本限定公開で、本場韓国では放映されていないのも特筆すべき点。 番組終了後もテレビ版を2話ずつ劇場で公開したり、アニメ化、ユン・ソクホ監督の思い出の地を回るツアーが開催されたりと、ドラマの枠を超えて新たな展開をし続けた日本だけの、監督からのプレゼントなのだろう。 今でもBSやCS局で再放送されているのは、日本で確固たる地位を築いた不朽の名作となっている本作ならではといえる。「映画 冬のソナタ 日本特別版」Ⓒ2025. KBS. All rights reserved“ヨン様巻き”“ヨン様ポーズ”…… とはいえ日本でも、最初から爆発的な人気があったわけでなかった。03年のBS放送時に口コミで注目を集め、最終回手前から再放送を期待する人たちであふれていった。そして地上波での放送が契機となって人気に火が付き、最終回は視聴率20%超えを記録。日本を“冬ソナブーム”に染め上げていった。 「冬のソナタ」の地上波の放送とともに来日したペ・ヨンジュンは、ファンを“家族”と呼ぶ姿やあいさつをする際の丁寧な仕草、落ち着いた声色が魅力となって、一躍大スターに。“ヨン様”と呼ばれ、彼が行く先々で行列ができるなど日本中が彼の挙動に一喜一憂した。 華やかなマフラーを二重巻きしたチュンサンのスタイルが“ヨン様巻き”と呼ばれ、初雪の振る空を見上げるシーンは“ヨン様ポーズ”として、多くの人がモノマネをするほど本作を代表するカットとなっていった。 その熱は「冬のソナタ」やペ・ヨンジュンでは収まらず、他の韓国ドラマや韓国俳優に飛び火。 「冬のソナタ」ブーム前からジワジワ人気になっていた映画俳優のチャン・ドンゴンとイ・ビョンホン、日本のドラマにも出演していたウォンビンとペ・ヨンジュンの俳優4人を“韓流四天王”と呼び、彼らの最新作だけにとどまらず過去作も次々と放送され、日本のCMにも出演するほどに。 またドラマに登場した料理が話題になったり、ロケ地巡りのために韓国旅行をする人が増えたりと、ブームは“冬ソナ”から“韓流”に拡大。 特にマスコミは、彼らの最新情報を得るために毎月のように渡韓したり、韓国で人気のドラマに出演した俳優を来日させたりして、盛り上げていった。ファンの集いで花束を受け取り笑顔を見せるペ・ヨンジュン(右)=東京・渋谷公会堂で2004年4月4日、平田明浩撮影成田にファン3500人 中でも圧倒的な人気を誇ったペ・ヨンジュンは、数分しか出演していない過去作が放送され、当時撮影中だった主演映画「四月の雪」のロケ先であった韓国のサムチョクに100人近い取材陣が乗り込んで終日彼を追いかけた。 実際、私自身も雑誌の取材でサムチョクを訪れたが、いつもは地元の人しかいない静かな港町というのが信じられないほど、ヨン様見たさの日本人だらけの観光地に変貌。ビジネスホテルもない小さな街だったため、ラブホテルも取材陣で満員になるなど人があふれかえっていた。 写真集のプロモーションため2度目の来日を果たした際は、成田空港に約3500人のファンが押し寄せたほか、宿泊先のホテルにも長蛇の列ができてケガ人が出るほどのパニックに。 ヨン様ファンは高齢の女性が多く、中には初めて追っかけをしたという人も。そのような女性たちがカメラの前で少女のような笑顔で「ヨン様~」と応援し、マスコミはそれを連日のように放送した。「映画 冬のソナタ 日本特別版」Ⓒ2025. KBS. All rights reserved世界で戦えるコンテンツへと進化 このように他国でも人気を集めることができると証明された韓国ドラマは、国の事業になり韓国カルチャーの礎に。 それまでのメロドラマ一色から社会派、ミステリー、ラブコメ、アイドル学園モノ……などジャンルを広げて多くの人が楽しめるコンテンツへと成長していった。 その後、K-POPブームで韓国カルチャーがより身近なものになり、定額制動画配信サービスの普及で世界配信されるようになったことで「愛の不時着」や「梨泰院クラス」といったヒット作も誕生した。 韓国ドラマは昔から世界に向けて製作されていたのかと言えばそうではなく、世界市場でも戦えるコンテンツへと意識が変わったのは、この「冬のソナタ」がきっかけ。韓国ドラマは「冬のソナタ」以前と以降で大きく進化したといえる。 若者の間では当たり前でもある韓国カルチャーの祖となった“冬ソナ”。24年たった今、2人の純愛が現代を生きる人にどのように映るのか。今後どう愛されていくのかにも注目したい。(玉置晴子)【時系列で見る】【前の記事】MZ世代が描く歌舞伎町 トー横は理想郷か虚像か「東京逃避行」関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>