メーカーから2回の接待、「賄賂」の寄付の前後 東大病院汚職事件

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朝日新聞記事有料記事三井新 西岡矩毅2025年11月20日 12時00分汚職事件の舞台となった東京大学の正門。色づき始めた並木には冷たい風が吹いていた=2025年11月19日、東京都文京区本郷7丁目、西岡矩毅撮影 東京大学医学部付属病院の医師がメーカーから寄付金名目で賄賂を受け取ったとして19日に逮捕された贈収賄事件で、医師がこのメーカーから複数回飲食接待を受けていたことが、捜査関係者への取材でわかった。接待のタイミングは同病院に寄付をした時期の前後といい、警視庁は、自社が扱う医療機器を使ってもらおうと、メーカー側が医師と接触していたとみて経緯を調べる。 また、国立大学病院の医師への接待なのに、このメーカー内では民間病院への接待と装って経費精算されていた疑いがあることも判明。国立大学病院の医師は、収賄罪の対象となる「みなし公務員」に当たることを意識した可能性があると警視庁はみている。台東区や新宿区の飲食店で接待、前後して3回の寄付 捜査2課によると、収賄容疑で逮捕されたのは東京大学医学部付属病院の救急・集中治療科医師、松原全宏(たけひろ)容疑者(53)。同病院の医師として2021年9月と23年1月、医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」が扱う大腿(だいたい)骨のインプラントの使用について便宜を図る趣旨で、同社側に現金計80万円を寄付させ、うち計約70万円相当の賄賂を受け取った疑いがある。同社元社員の鈴木崇之容疑者(41)は23年1月に賄賂を渡した疑いがある。いずれの認否も明らかにしていない。 捜査関係者によると、松原容疑者は20年2月と23年2月で2回、東京都台東区や新宿区の飲食店で当時の同社社員から飲食接待を受けた。時期が近接する20年3月と23年1月には、容疑者のもとに同社から40万円ずつ寄付があった。同様の寄付は21年9月にも40万円あった。 この2回の接待には、容疑者…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月20日 (木)日本の水産物輸入、事実上停止大分火災170棟以上で延焼田久保前市長が立候補を表明11月19日 (水)日本生命、役員ら減給処分日経平均、5万円割り込む日中、平行線の主張11月18日 (火)日本と中国、局長級協議へ1年半ぶりのマイナス成長戦争死者 376万人と推計11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品にトップニューストップページへ安保3文書、前倒し改定へ自民が議論開始 防衛費のさらなる増額視野11:25大火の佐賀関に空き家561件 手放したくても取り壊せない事情6:00「これだけ支持率高いと…」 当初の見立て一変、高市首相に集まる力12:00EU、AI法の一部施行を延期 規制緩和で陰る「ブリュッセル効果」7:00愛犬が目の前でクマに引きずられ… 狙われるペット、爆竹持って散歩10:30性被害隣り合わせの日常、忍ばせた青酸カリ ソ連兵におびえた敗戦後9:00