朝日新聞記事有料記事菅野みゆき2025年11月18日 7時00分防災視察で平成新山に登る防災関係者や報道陣たち=2025年11月17日午後0時3分、長崎県、小宮路勝撮影 雲仙・普賢岳(長崎県)は17日、噴火から35年を迎えた。現在は草も茂り、登山者が相次ぐ。噴火でできた溶岩ドームを間近で見られる一般向けの新ルート開放を目指す動きもある。 198年ぶりだった1990年11月の噴火は翌年6月、43人が犠牲となった大火砕流につながった。終息宣言は96年6月。98年4月に一般の登山が再開した。 一方、マグマが冷え固まってできた頂上付近の溶岩ドーム「平成新山」周辺は同県島原、雲仙、南島原の3市が災害対策基本法に基づき「警戒区域」に指定しており、登山ルートは未開放だ。 普段は許可を得た研究者しか立ち入れないが、年2回は防災関係者らの「視察登山」があり、35年の節目となった17日は報道関係者含め約90人が参加した。 現地には道がなく、2メートル近い岩がごろごろある。両手を使いながら登るような状況で、頂上付近では岩石の合間のあちこちから蒸気が吹き上がってもいた。 7年ぶりに視察した島原市の古川隆三郎市長は「ずいぶん植栽が増え、足場が固まってきているところがある」としつつ、「岩石の間に大きな穴があり、万一足を滑らせたら大変なことになる。(登山道の開放には)危険性がどのレベルなのか、将来にわたって安全なのか、様々な観点で意見を集約する必要がある」と話し、議論を慎重に進める考えを示した。 ルート開放のネックは平成新…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月18日 (火)日本と中国、局長級協議へ1年半ぶりのマイナス成長戦争死者 376万人と推計11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVPトップニューストップページへ食品の高騰対策、政府が交付金の「特別枠」検討 原則全ての自治体で5:00生活保護費、再引き下げへ 最高裁対応で厚労省案 原告には特別給付5:00相次ぐ訪日旅行のキャンセル、商談も中止 識者「日中政府は冷静に」18:00万博の会場建設に経済界が741億円寄付 建設費増で異例の規模に7:30セクハラ被害者に「あんた話したの?」南城市長の失職、決め手は録音18:00上白石萌音さんが語る「卒業」の意味 学びと区切りを繰り返しながら6:00