最古の国立ハンセン病療養所に新施設 入所者がたどった道、追体験

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朝日新聞記事北村浩貴2025年11月18日 6時00分でんしょう愛生館へ入ると「この海はどう見えますか」と問う写真がある。長島から望む瀬戸内海の景色で、足元は島の海岸で撮影された海の映像が投影されている=2025年11月10日午後2時14分、岡山県瀬戸内市、田辺拓也撮影 日本最古の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」(岡山県瀬戸内市)で、体験型展示施設「でんしょう愛生館」が11月21日開館する。 患者は強制隔離政策の下、療養所に強制収容され、数々の人権侵害を受けた。これらの歴史は同園内にすでにある歴史館で紹介されている一方、新施設では、差別や偏見にさらされた入所者がたどった道を追体験する工夫が凝らしてある。 家族に差別が及ばないよう通名で生活した入所者にならい、来館者は入館時に偽名の名札をつくる。発症から入所するまでをアニメの仮想現実(VR、バーチャルリアリティー)で体感できる。主人公の少年、家族、向かいの家(社会)のそれぞれの視点から描いた映像で表現されている。 開園翌年の1931年に最初に入所した全85人の通名や本名、出身地、生年月日なども木にくくった葉形の札で公開される。 在園者は4日時点で67人、平均年齢89.3歳。語り部は1人しかいない。記憶の継承も難しくなっている。愛生園歴史館の田村朋久学芸課長は「今後必ず入所者の実体験を伝えることができなくなる。当時の様子に少しでも心をはせてもらえれば」と話す。 月曜、年末年始休館。入館無料。問い合わせは愛生園歴史館(0869・25・2212〈内線541〉)へ。【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちらこの記事を書いた人北村浩貴岡山総局専門・関心分野地方行政、地方政治、文化財、民俗学、スポーツ関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月18日 (火)日本と中国、局長級協議へ1年半ぶりのマイナス成長戦争死者 376万人と推計11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVPトップニューストップページへ生活保護費、再引き下げへ 最高裁対応で厚労省案 原告には特別給付5:00相次ぐ訪日旅行のキャンセル、商談も中止 識者「日中政府は冷静に」18:00都議会の議員報酬2割削減、議論なく終了「我々も物価高で苦しい…」5:00伊東市長選へ相次ぎ名乗り、再選挙も現実味 田久保氏も近く表明へ18:30「うちの子は悪くない」保護者から苦情3時間 教員は病み休職した6:00セクハラ被害者に「あんた話したの?」南城市長の失職、決め手は録音18:00