毎日新聞 2025/11/19 20:30(最終更新 11/19 20:30) 1242文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷出火から3時間以上たっても、激しく炎を上げる住宅=大分市佐賀関で2025年11月18日午後9時8分、山口泰輝撮影 全国的なブランド魚「関あじ」「関さば」の水揚げ地として知られる港町が激しい炎に包まれ、一変した。18日夕に大分市佐賀関の住宅街で起きた大規模火災。出火から丸1日以上が過ぎても鎮火に至らず、住民らは顔色を失いながら懸命の消火活動を見守った。「バンバン」と爆発音 出火から3時間近く経過した18日午後8時半過ぎ。大分市東部の佐賀関漁港近くの住宅街に記者が入ると、10メートルを超えようかという火柱が数カ所で上がっていた。「バンバン」という爆発音が周囲に響く中、軒を連ねる古い木造の民家が次々と炎に包まれ、黒煙が上がる。強風にあおられて火の粉が舞い上がり、高台の木々や建物も激しく燃えていた。Advertisement大規模火災の状況.eps 消防車両は入り組んだ路地の住宅街に入れず、幹線道路からホースを延ばして消火活動に当たった。消防団員の50代男性は「ホースを6本つないで約100メートルに延ばしたが、ホース自体が燃えていた。消火栓も古くて使えず、海水をくむしかなかった」と振り返る。火は住宅街東側の山林や佐賀関漁港から南東に約1・5キロ離れた離島にも燃え移った。避難所開設、一帯で停電も木造密集地で起きた.eps 佐賀関地区では最大約350戸が停電。佐賀関市民センターの公民館に18日午後7時半に避難所が開設され、最大で約120世帯180人が身を寄せた。自家用車などに乗り合って訪れた住民らは互いの無事を確かめて安堵(あんど)したり、マットやブランケットで暖を取ったりして一夜を過ごした。大分DMAT(災害派遣医療チーム)などが体調の悪い人らの対応にあたり、50代の女性が病院に搬送された。 70代女性は「サイレンが聞こえて勝手口を開けると、火柱が上がっていた。バチバチと燃え、マスクをしていても苦しかった。自宅は丸焼け。言葉にならない」。1人暮らしという渡辺忠孝さん(64)も「あっという間に燃え広がった。思い出のある家だが、何が起きていても仕方が無いと思うしかない」とため息をついた。 避難所には出火から半日以上が経過した19日正午時点でも108世帯167人がとどまり、疲労は色濃かった。夫婦で避難した60代の女性は「昨夜はほとんど眠れず、今夜も泊まります。自宅がどうなっているか分からないことには、先のことも考えられない」と不安な表情を浮かべた。公民館では避難した住民が疲れた表情を見せていた=大分市佐賀関で2025年11月19日午前10時24分、上入来尚撮影◇公民館を開放、公営住宅も活用 一帯では19日午後になっても規制線が張られ、住民たちは遠巻きに自宅の様子を眺めるしかなかった。大分市の無職、古田勝美さん(68)は対岸から双眼鏡で母親の自宅を捜したが、見えたのは焼け野原だった。1人暮らしの母(90)は現場から離れた医療機関に入院中で無事だったといい、「母の命だけでも助かってよかった」とつぶやいた。 大分県の派遣要請を受けて自衛隊も投入された消火活動は出火から丸1日が過ぎても続いた。市は当面、公民館を避難所として開放し、災害用に確保してある公営住宅25戸に高齢世帯や子どものいる家庭を優先的に入居させる方針という。【岡田愛梨、山口泰輝、李英浩】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>