朝日新聞連載深流Ⅶ 「安倍氏銃撃」裁判記事有料記事2025年11月19日 19時50分弁護側による母親への証人尋問を聞く山上徹也被告(手前)=2025年11月18日、奈良地裁、絵・岩崎絵里 安倍晋三元首相銃撃事件の第9回公判が19日、奈良地裁であった。山上徹也被告(45)=殺人などの罪で起訴=の妹は、母親の信仰で「家庭は破壊された」と証言。続いて出廷した弁護側証人の弁護士は、そうした宗教2世の苦しみをもっと早く認識できたのに、政治や行政は「対処してこなかった」と指摘した。 妹は家族と暮らした日々を振り返り、涙で声を詰まらせた。 「お前が献金したせいだ」。大学進学を諦めた長男は、そう言って母親に暴力を振るった。被告が止めに入ることもあったが、悲鳴は耳に残る。 母親はそれでも世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に献金を続け、妹にも無心したという。「鬼の形相」で腕にしがみついてくることもあったが、「私は突き放せなかった」。 長男は2015年に自ら命を絶った。遺体の横で「オレのせいや」と涙を流す被告を見て「私が(母親に)お金を渡していたら、死ななかったのでは」とまで考えたという。 その後、被告とは疎遠になっ…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら安倍晋三元首相銃撃事件2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告の裁判が始まりました。旧統一教会の影響をめぐる検察と弁護団の対立などから公判前整理手続きが長期化し、初公判まで3年余りを要しました。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月19日 (水)日本生命、役員ら減給処分日経平均、5万円割り込む日中、平行線の主張11月18日 (火)日本と中国、局長級協議へ1年半ぶりのマイナス成長戦争死者 376万人と推計11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討トップニューストップページへ大分の大規模火災、地形も影響か 「風で火が斜面を駆け上がったか」15:18【詳報】「愛して」「つぼ、買わないで」 母親と口論、山上被告の妹18:30米議会、エプスタイン文書開示を承認 トランプ氏の指導力に揺らぎも17:30米国からの輸入車、追加試験不要に トランプ関税で手続き簡素化へ19:26クラウドフレアはなぜ敗訴したか 識者は評価「海賊版の抑止効果も」18:46御厨貴さんが語る自民 「政治家は長期的視野を、刹那主義ではなく」18:00