太古の泳ぎ再現 古代生物のロボット、アドベンチャーワールドが製作

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毎日新聞 2025/11/19 15:40(最終更新 11/19 15:40) 1386文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷完成間近のワカヤマソウリュウのロボットを持つ岡田育磨さん(左)と杉浦蓮弥さん。この時点から目などを入れて仕上げていく=和歌山県白浜町で、加藤敦久撮影 太古の泳ぎを再現へ――。和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」(AW)は県立自然博物館(海南市)などと連携し、有田川町で化石が発見された大型海生爬虫(はちゅう)類「ワカヤマソウリュウ」(通称)のロボット(全長約1メートル)を製作している。AW内のサークル「ココロボ」のメンバーが手がけた力作で、11月下旬からAW施設内の海獣館1階で展示され、プールの中で元気に泳ぎ回る姿を披露する予定。 ワカヤマソウリュウは「海の王者」とも呼ばれるモササウルス類の新属新種。2006年に有田川町の中生代白亜紀後期の約7200万年前の地層から化石の一部が発見され、その後の調査でほぼ全身の骨格が発掘された。海獣館で開催中の「よみがえる古代のいのち ワカヤマソウリュウ企画展」では実物大骨格レプリカ標本(全長約6メートル)や生体模型が飾られており、ロボット展示はここに加わる。Advertisement ココロボは2019年に結成された。衛生面やアレルギーなどの問題から動物と触れ合うことができない人や、動物を連れていくことが難しい病院や福祉施設といった場所にもロボットを通して動物の魅力を伝えたいと考えたのがきっかけ。メンバーの岡田育磨さん(33)は東海大の学生時代に生き物ロボット製作の経験があった。ワカヤマソウリュウの生体模型=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、大澤孝二撮影 メンバーは6人。通常は他のエリアで業務をしており、岡田さんもイルカやアシカが出演するライブの音響や照明を担っている。これまでココロボが作ったロボット7体は電動式の水生生物で、ケープペンギン、マダイ、クマノミ、サメなどすべて手作りだ。イベントや学校の授業などの活動は20回以上に及び、24年度は8会場で1500人以上が参加。これまでホスピスへの訪問や大阪・関西万博での展示も行ってきた。 ワカヤマソウリュウの製作は2年前にメンバー内でアイデアが出たという。「今は見られない古代生物だからこそ再現する意味がある」と岡田さん。モササウルス類は尾ビレを左右に強く振って推進力を得ていたと考えられていたが、県立自然博物館の小原正顕学芸課長らから「ワカヤマソウリュウの脚のヒレは大きく、特に前脚のヒレは前進の推進力を得る役割も担っていたと推定される」と説明を受けた。また、古代生物のロボットを製作するAFK研究所合同会社ロボ化石プロジェクトの近藤敏康代表からは動きの構造の助言も受け、従来の密閉式ではなく、体内に水を取り入れてスムーズに潜水する方式を採用。日本工業大学先進工学部ロボティクス学科の山縣広和准教授とも連携した。 新たなロボットはプラスチックの骨格をウエットスーツの素材となる特殊なゴムで包んだ構造。無線操縦のモーターで駆動し、現時点では前脚のヒレを右、左と交互にかく動きを想定している。一方、泳ぎの効率と外観とのマッチングでは悩んだという。メンバーの杉浦蓮弥さん(30)は「口が開いたり、首を振ったりしたほうが生き物としてリアルで、来場者に楽しんでもらえる」とも話しており、公開直前まで試行錯誤は続きそうだ。岡田さんは「来場者には本物はこうだったんだと考えて、わくわくしてもらいたい。一方で、絶滅した経緯を思い描き、現在ある命の美しさと未来を感じてほしい」と話している。 展示見学は無料だが、会場に行くにはAWの入園料が必要となる。展示期間は2026年1月末までの予定。【大澤孝二、加藤敦久】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>