東大への寄付金、5年で百億円増 運営費交付金の減少で獲得を推進

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朝日新聞記事有料記事三井新 西岡矩毅2025年11月19日 21時05分汚職事件の舞台となった東京大学の赤門。工事で赤門は閉ざされていた=2025年11月19日、東京都文京区本郷7丁目、西岡矩毅撮影 医療機器メーカーから賄賂を受け取ったとして、東京大学医学部付属病院の医師が19日、収賄の疑いで警視庁捜査2課に逮捕された。「賄賂」の疑いがもたれたのは、寄付金名目で渡った金の一部だった。東大を含む国立大学は、国からの「運営費交付金」が減る中、寄付金の獲得に力を入れている。 「この状況が進めば大学病院の機能を維持できない」。国立大学の学長らは今月7日、付属病院の赤字が膨らんで経営危機に陥っているとして、文部科学省などに緊急要望を提出していた。 国立大学病院長会議によると、2025年度は8割近い33病院が赤字で、総額は330億円になる見込みという。こうした中で、国立大学が頼りにしているのが寄付金だ。 東大の財務諸表によると、2024年度の寄付金受け入れ額は約200億円と、過去5年で2倍超になっている。今回の贈収賄事件で賄賂とされたのは、企業や団体、個人などが、研究や教育目的で支払う寄付金だった。東京大学のホームページ 文部科学省によると、寄付金は、ほかの外部資金(民間などとの共同研究や、受託研究など)に比べ、弾力的に使うことができる。 使い道は、寄付する人が指定しなければ、大学側の判断で決めて良いという。会計処理や使い道は、各大学内でチェックしているという。寄付金が増えた背景とは 寄付金が増えた背景の一つに…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月19日 (水)日本生命、役員ら減給処分日経平均、5万円割り込む日中、平行線の主張11月18日 (火)日本と中国、局長級協議へ1年半ぶりのマイナス成長戦争死者 376万人と推計11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討トップニューストップページへ東大病院の医師を逮捕 メーカーから寄付金名目で現金を受け取ったか20:50柏崎刈羽原発で秘密文書の管理不備 東電社員が無断で持ち出しコピー21:06山上被告の母の信仰で「家庭破壊」 宗教2世の苦しみ「対処できず」19:50米議会、エプスタイン文書開示を承認 トランプ氏の指導力に揺らぎも17:30「大会の顔」山田真樹が日本勢の金メダル第1号 デフリンピック陸上18:47御厨貴さんが語る自民 「政治家は長期的視野を、刹那主義ではなく」18:00