毎日新聞 2025/11/17 05:00(最終更新 11/17 05:00) 有料記事 2567文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷店頭に積まれた新米を前に、最近のコメ価格高騰などについて話すコメ専門店社長の白川和江さん=さいたま市岩槻区で2025年10月16日、小林努撮影 新米の販売が本格化している。「令和の米騒動」で品薄だった昨年と違い、2025年産米は、数量的には比較的安定しているように感じるが、全国のスーパー約1000店で3~9日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)は4316円で、過去最高値を更新するなど、高止まりしている。コメ専門店の社長は「コメを売るのも一苦労で、経営が圧迫されないように努力する日々だ」と胸の内を語る。コロコロ変わる政府のコメ政策に翻弄(ほんろう)される販売の現場は苦悩している。<直近>11月3~9日のコメ価格は?「こんなひどいのは初めて」 「こんなに長期間、コメを売る環境がひどいのは初めて。そのひどい中でも今が一番大変」。さいたま市岩槻区のコメ専門店「角田商店」の社長、白川和江さんはこう嘆く。 店は創業70年を超える。地域の老舗で「できるだけ農家さんと顔を合わせて、田んぼまで見に行く。それがあるので、農家さんの思いをしっかりお客様に伝えられる」とこだわる。 商品の8割ほどは農家から直接仕入れる。精米すると一気に酸化が進み、もちもち感がなくなり、硬くなってしまうため、新鮮な状態で食べてもらいたいと、注文を受けてから精米するきめ細かさだ。1年前のコメだが「これはチャンス」 ただ、昨年の6月ごろからコメの需給が不安定になり、通常の仕入れができなくなった。知り合いから分けてもらうなどかき集めたものの、8月には米袋で積み上がっているはずの店内は床が見えてしまうほどになった。「少しでもお客様のためになれば」と無理をして続けてきた特売も、25年3月にやめてしまった。 売るコメがないと悩んでいたころ、江藤拓元農相の発言で政府備蓄米を一般競争入札で放出することを知った。「お米マイスター」の資格を持ち、取り扱うコメにこだわりを持っていた。「(単一銘柄でない)ブレンドされたお米だったら嫌だな」と思っていたが、「23年産の『あきたこまち』が玄米で仕入れられる」と知った。 「玄米なら1年前のお米でも何とかなる。本当に品薄で困っていたし、これはチャンスだ」と一念発起。5月に30キロ入りのコメを120袋注文…この記事は有料記事です。残り1677文字(全文2567文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>