有料記事2025年11月17日 8時00分親族に信託された野村悟被告の自宅=2024年9月5日、北九州市小倉北区 特定危険指定暴力団・工藤会(本拠・北九州市)トップの野村悟被告(79)=二審で無期懲役、上告中=が所有する土地について、親族へ「信託」したのは強制執行を妨害する目的で無効だとして、事件の遺族が所有権移転登記の抹消などを求めて福岡地裁に提訴した。 原告の弁護団が今月、会見で明らかにした。提訴は10月20日付。「信託」とは… 土地や建物、現金といった財産の管理を親族に託す仕組み。制度に詳しい「ふくおか司法書士法人」(福岡市)の福島卓代表によると、認知症対策として親が子に財産管理を任せる場合や、相続対策として活用される。 信託された財産は、委託した側の財産と法律上分離されるため、委託者が倒産しても原則として差し押さえはできず、倒産リスクから財産を守るという効果もある。 一方でこの効果を悪用し、債権者を害する目的で、信託が財産隠しや差し押さえ逃れに使われるおそれがある。こうした場合、債権者は裁判所に信託の取り消しを請求できる。 原告は2011年に工藤会系組員に射殺された建設会社役員の男性(当時72)の遺族2人。遺族は、組織の代表者である野村被告らに損害賠償を求める民事訴訟を21年に起こし、計3850万円の賠償を命じる判決が最高裁で確定している。 工藤会が関与した市民襲撃事件をめぐる損害賠償では、この訴訟を含めて3事件で野村被告側に計約1億1600万円の賠償を命じる判決が確定。他に、金銭を支払うことによる和解が成立したものや、審理が続いている訴訟もある。 賠償金の支払いの一部について野村被告は工藤会本部事務所の売却益を充てるなどしていたが、弁護団によると今回の原告らに対しては支払う姿勢が見られないという。関与した弁護士は「正当な信託」 野村被告はこうした訴訟が係…【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVP11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能にトップニューストップページへ高市内閣支持69% 歴代屈指の高さ維持 物価高対応評価 朝日世論21:30福島市長選で馬場氏が初当選 33歳の前衆院議員が2期目の現職破る22:52「非常に厄介なことに」 斎藤知事の七つの疑惑、側近たちは動いたが6:01赤坂のライブハウス前、出演前の女性刺され重傷 男が自転車で逃走か18:03女性政治家と市民団体が韓国社会を変えた 性売買防止法できた道のり6:00風の谷のナウシカ「メーヴェ」モデルの飛行機 ラストフライトに歓声18:30