Windows 11の「AI化」 への反発を受けたMicrosoft、「パワーユーザーを軽視していない」と改善を約束

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先日、MicrosoftのWindows部門トップPavan Davaluri氏が、Windowsを「エージェント型OS(Agentic OS)」へ進化させる構想を発表しました。これはAIを中心に据えた新しい体験を目指すものですが、ユーザーからは強い反発が寄せられました。Windows 11に関しては、タスクバーの制限やUIの不統一など、日常的な使い勝手に不満が残っています、このようななか、最近行われているAI機能の導入は、ユーザーからコントロールを奪っているもので、開発者や、パワーユーザーを軽視し、開発環境としての魅力が薄れているとの指摘が行われています。AI機能よりも「信頼性」「パフォーマンス」「使いやすさ」を改善すべきだという意見が多く寄せられたのです。この指摘に対しDavaluri氏は、フィードバックを「大量に受け取っている」ことを認め、開発者体験やパワーユーザー向け改善が課題であるとXで明言しました。同氏のコメントは次の通りです。Hey Gergely, I am responding here, and I think this applies to a bunch of the comments that people have made. I mean, a lot of comments . The team (and I) take in a ton of feedback. We balance what we see in our product feedback systems with what we hear directly. They don’t always match, but both are important. I've read through the comments and see focus on things like reliability, performance, ease of use and more. But I want to spend a moment just on the point you are making, and I’ll boil it down, we care deeply about developers. We know we have work to do on the experience, both on the everyday usability, from inconsistent dialogs to power user experiences. When we meet as a team, we discuss these paint points and others in detail, because we want developers to choose Windows. We know words aren’t enough, it’s on us to continue improving and shipping. Would love to connect with you about what the team is doing to address these areas if you are open to it.ゲルゲリーさん、ここで返信します。この内容は多くのコメントに共通していると思います。実際、本当にたくさんのコメントをいただいています。チーム(そして私自身)は膨大なフィードバックを受け取っています。製品のフィードバックシステムで得られるものと、直接聞く声をバランスよく見ています。両者は必ずしも一致しませんが、どちらも重要です。コメントを読んでみると、信頼性、パフォーマンス、使いやすさなどに焦点が当てられていることが分かります。ただ、あなたが指摘している点について少し時間を割きたいと思います。要するに、私たちは開発者を非常に大切にしています。日常的な使い勝手、例えば一貫性のないダイアログやパワーユーザー向けの体験など、改善すべき点があることを理解しています。チームで集まると、こうした痛点やその他の課題を詳細に議論します。なぜなら、私たちは開発者にWindowsを選んでもらいたいからです。言葉だけでは十分ではなく、改善を続けて実際に提供し続けることが私たちの責任です。もしご興味があれば、チームがこれらの分野にどう取り組んでいるかについて、ぜひお話しできればと思います。同氏は「言葉だけでは不十分。改善と出荷を続ける責任がある」と述べ、改善への意欲を示しています。開発者に選ばれるOSであり続けるために、UXや一貫性の改善をチームで議論していると強調しています。日常的な不満点の解消が先か?WindowsはAI機能を前面に押し出す方向に進んでいますが、現状では「うまく機能していない」との評価が多いようです。今回の一件は「未来志向のAI戦略」と「現実的なユーザー体験改善」の間にあるギャップを浮き彫りにするもので、Windowsが信頼を取り戻すには、まず足元の課題である、タスクバーやUIの一貫性、パフォーマンスの問題など、各種の不満点を解決することが不可欠だといえそうです。