毎日新聞 2025/11/18 10:30(最終更新 11/18 10:30) 892文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館のスタッフ(左)からアドバイスを受けながら歩行型VR(中央)を体験する来場者。手前は座ってVRを体験する男性=宮城県気仙沼市2025年11月6日午後3時50分、百武信幸撮影 14年前のあの日、あなたなら津波からどう逃げますか――。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市鹿折(ししおり)地区の町並みや震災時の状況を再現した仮想空間を歩いて避難体験する「歩行型VR(仮想現実)」の企画展示が同市の東日本大震災遺構・伝承館で開かれている。被災した住民の証言を基にした、すぐには逃げられない「現実」が次々と襲いかかり、災害のリアルを身をもって学べる。【百武信幸】被災者証言に基づく出来事次々 東北大災害科学国際研究所(佐藤翔輔准教授ら)が伝承館、ソフトウエア開発会社「日本総合システム」と3年がかりで企画、開発した。歩行型VRはシューティングゲームで使われる機器を転用し、ゴーグルをつけると360度にわたって、鹿折地区の仮想空間が広がる。足につけるセンサーは動きに連動し、空間内を歩き回ることができる。Advertisement 避難体験のプログラムは地震発生からスタート。画面上の時間が刻々と進む中、津波到達前に高台へたどり着ければゴールとなる。ただ「足の弱そうなおばあさんがいてリヤカーに乗せるのを手伝った」「津波の想定が6メートルだったから2階に荷物を上げた」といった避難行動を遅らせる出来事が表示され、その間は動くことができない。仮想現実で再現された気仙沼市鹿折地区=同市の震災遺構・伝承館で2025年11月6日午後2時59分、百武信幸撮影 体験者が直面する避難時の状況は、鹿折中の生徒らが防災学習で地元の被災者に聞き取った証言が基になっている。座ったまま体験できるプログラムもあり、自動車避難をリアルに体感できる。 体験した岩手県陸前高田市の菅原ひとみさん(48)は「山が遠くに感じ近くの高いビルを探したが見つからず、だいぶタイムロスしてしまった。歩くのに疲れ、普段から体力をつけるのも防災だと感じた」。夫の真樹さん(53)は「渋滞がひどく焦った。車を使わない避難を考えたい」と話した。 佐藤准教授は「当時の状況に没入してより『当事者』の感覚を味わい、災害のリアリティーを学んでほしい。『すぐ避難』が実は簡単ではないことを身体的に体験し、事前にやれることを考える動機になれば」と話す。 30日まで。体験は無料(入館料は別途必要)。実施日時は伝承館のホームページに掲載されている。【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>