軽井沢バス事故で高裁の審理始まる 一審で実刑のバス会社社長ら

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森下裕介2025年11月17日 16時55分道路から転落し、大破したバス=2016年1月15日午前8時10分、長野群馬県境、本社ヘリから、堀英治撮影 長野県軽井沢町で2016年、大学生ら15人が死亡し、26人が重軽傷を負ったスキーツアーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われたバス運行会社社長の高橋美作(64)と、運行管理者だった荒井強(57)両被告の控訴審が17日、東京高裁で始まった。2人は一審で無罪を主張したがいずれも実刑判決を受け、控訴していた。 事故は16年1月15日午前1時50分ごろに国道18号で起きた。カーブが連続する急な下り坂で、スキーツアー客を乗せたバスが時速96キロまで加速。カーブを曲がりきれず崖下に落ち、運転手(当時65)も死亡した。運転手は事故の約2週間前に入社するまで、約5年間は大型バスを運転していなかった。事故の約1週間前にもハンドルやギア操作を誤り、運転を交代させられていた。 地裁判決は「ハンドルやブレーキ、ギア操作の技量の不十分さが事故に直結した」としたうえで、両被告が実技試験や適性検査などで運転手の技量を把握し、訓練する義務を怠ったと判断。高橋被告に禁錮3年、荒井被告に禁錮4年の実刑を言い渡した。 控訴審の次回期日は来年3月13日。被害者参加人として公判に参加している事故の遺族らが、意見陳述の実施を高裁に求めている。 国交省は事故後、85項目にのぼる再発防止策を講じた。バス事業者へのドライブレコーダー搭載の義務化や、運転手を新たに雇ったり、直近1年間に乗務していない車に運転させたりする場合の実技訓練の義務化などを盛り込んだ。【11月25日まで】全記事が読み放題のコースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちらこの記事を書いた人森下裕介東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、刑事政策、人権こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月17日 (月)電気ガス補助 月2千円以上高市内閣支持率、69%暗号資産を金融商品に11月16日 (日)「非核三原則」見直し検討へ中国、日本渡航自粛呼びかけ東京都、宿泊税引き上げ検討11月15日 (土)日中、非難の応酬デフリンピックきょう開幕大谷翔平 4度目のMVP11月14日 (金)総合経済対策案を与党に提示山上被告の母、遺族らに謝罪警察官がクマ駆除可能にトップニューストップページへ中国の複数の旅行社、日本ツアーを中止 政府の訪日自粛要請受け15:00東京ー北京フォーラム延期 中国側「高市首相が誤った立場撤回せず」14:45セクハラ問題の市長、失職決定 沖縄・南城市議会が不信任案再び可決16:39斎藤知事が設置進める高校体育館エアコン「授業で使えない」その訳は14:09買春した客に手錠、売春女性を保護…パリにいた研究者が流した涙12:00戦争で死亡の日本人、376万人と推計 政府公表の310万人と開き5:00