朝日新聞記事魚住あかり2026年1月15日 17時00分板倉龍さんのコメントアレルギーの原因食物(類別) アレルギーの原因となる「クルミ」について、食品だけでなく、日用品に含まれている場合にも発症につながる危険があると、小児科医らが注意を呼びかけている。ペット飼育用の床材によって発症した実例も、学会で報告された。 大阪府豊中市で「さもり小児科」を開く小児科医、佐守友仁さん(70)は2024年11月、当時1歳8カ月の食物アレルギーを持つ男児の母親から電話を受けた。自宅で突然、くしゃみやせきをし始め、ヒューヒューと息をしているという。 かかりつけ医だった佐守さんは、何らかのアレルギーによるものと考え、すぐに男児宅の近くにある知り合いの診療所を紹介。処置を受け、約40分後にさもり小児科を訪れたときには症状は治まっていた。 母親によると、直前には何も食べていなかったという。 詳しい聞き取りと、血液検査をした上で行き着いたのが「クルミ」だった。 当時、男児の母親は、ペットで飼っているトカゲの飼育ケージに敷く床材を交換していたが、その素材が細かく砕いたクルミの殻だった。交換した際に、細かな粉が室内の空気中に舞い上がり、男児が吸い込んで、原因物質に接触してから短時間で症状が出る「即時型アレルギー」を発症した可能性があるという。 母親は、男児の出生前から同じ床材を使っていた。室内にクルミのアレルゲンが浮遊し、クルミアレルギーを発症しやすい状態になっていたと考えられる。 佐守さんによると、ペット飼育用の床材がアレルギーの原因となった症例は珍しいという。砕いたクルミの殻は、スキンケア製品や研磨剤などにも使われることもあり、「特にアトピー性皮膚炎の患者は、皮膚からアレルゲンが侵入しやすく、食品以外の日用品に含まれるクルミ成分にも注意が必要だ」と呼びかけている。 佐守さんは今回の事例を、小児アレルギー疾患に関わる医師や研究者でつくる「日本小児アレルギー学会」が昨年10月に開いた学術大会で、仲間の小児科医3人(木村彰宏さん、小島崇嗣さん、間敦子さん)と連名で「当院で経験したクルミ殻粉砕物による経気道的発症のアナフィラキシーの1例」として発表した。 木の実類によるアレルギーは、近年増加している。なかでもクルミでの発症が多く、消費者庁は23年に食品表示法に基づく食品表示基準を改正。加工食品に表示を義務づけるアレルギー表示の対象にクルミを追加した。 クルミアレルギーが増加している背景について、佐守さんは「クルミ殻使用製品によって、室内に漂うアレルゲン量が増えていることも影響しているのではないか」と指摘する。この記事を書いた人魚住あかりネットワーク報道本部|大阪駐在専門・関心分野平和、教育関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ1月15日 (木)首相、衆院解散の意向伝える芥川賞・直木賞が決定規制委、中部電に立ち入りへ1月14日 (水)衆院選ならば辞職意向日経平均、最高値更新久米宏さん死去1月13日 (火)立憲と公明「連携」で合意FRB議長、刑事捜査の対象に高校サッカー 神村学園が初V1月12日 (月)冒頭解散「政治空白」と批判イラン抗議デモ、発生2週間どうなる「18歳成人式」トップニューストップページへ維新「国保逃れ」、兵庫県議ら6人除名 吉村代表「悪質なスキーム」16:52立ち退きの強制執行で2人刺され1人死亡「住むところ無く終わりと」15:30トランプ氏、エヌビディア半導体に関税25% 対中販売許可の見返り16:13警察官があおり運転容疑、書類送検へ あおった相手を自ら一時逮捕も15:48「どうにか家庭が…」祈り続けた山上被告 なぜ助けを求めなかったか11:00大和と共に沈んだ駆逐艦「朝霜」か 鹿児島沖に海底隆起、本格調査へ16:00