AI時代でも人間の世界は「考える」ことで維持される 野田秀樹氏

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毎日新聞 2026/1/17 11:00(最終更新 1/17 11:00) 有料記事 3946文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷劇作家の野田秀樹さん=吉田航太撮影 現代演劇のトップランナーとして次々と話題作を世に問う野田秀樹さん。活躍は国内にとどまらず、国境を軽々と越える。斬新な言葉遊びや躍動する身体で観客を劇世界に引き込む一方、社会や歴史に鋭いまなざしを向ける。人工知能(AI)が社会や人間のあり方を大きく変えようとしている時代に何を思うのか。【聞き手・濱田元子】技術で変容、「勝ち負け」重視――「劇団夢の遊眠社」旗揚げ公演を上演されたのが東大在学中の1976年5月、ちょうど50年前です。その後の「NODA・MAP」での活動も含め、20世紀から21世紀を、また逆に21世紀から20世紀を見つめる作品を多く書いてこられました。劇作家の目に「いま」はどう映っていますか? 哲学や思想でなく、技術によって変容している時に見えます。たとえば昔、テレビが出てきたことで知らないうちに大きく変化しました。人間が楽をできる技術は広まりやすいんです。55(昭和30)年生まれですけど、テレビが出てきて、黒柳徹子さんたちが生放送でドラマをやっていた時代から、人間の気がつかないうちにテレビが強く影響していった。小学校のころには、テレビを一日何時間見ているかという調査がありました。今はまさしく携帯、スマートフォン。私の子どもがまだ小さいのですが、もろ影響を受けています。といっても、親の都合でスマホを渡したりする時もありますが(笑い)。――これからはデジタルネーティブ世代の時代です。その影響はどう捉えておられますか? 如実に感じるのは、ファミコンのゲームで育った第1世代、いまの40~50代くらいの人たちの思考が、「勝ち負け」重視になっている。ポイントがより高い方がいい、価値の上位になっていると思うんです。いまの実体の見えない株投資とか、ネットゲームもそうで、知らないうちに技術に影響されているのだと思います。でも、人間の歴史は技術をコントロールしたり、克服したりしてきた歴史でもあるので、一概には悲観的ではありません。――コミュニケーションも、真偽はともかくニュースや調べもの、そしてエンターテインメントも手のひらの上で完結できるのは、ある意味、便利な時代になったともいえます。 スマホに情報を頼っていて、脳みその方に情報がないってことを、みんな電話番号で気づいていたはずですよね(笑い)。以前は、大事な番号くらいは覚えていたのに。歩いていて、パッと何かを思いつくのは脳みそに情報があるから。脳みそにないと情報が組み立てられない。――電話番号だけならまだしも、知識や教養となると、話は違ってきます。 人間の脳が短く情報を仕入れるものになっているのかなあ。若い人は知識としてはいろいろ知っているけど、情報がチョチョチョと短く入っているだけ。――体系的ではない? かつては体系ありきだったんですよね。それがいいかどうかはまた別問題ですが。80年代に出てきた、(価値基準を)相対化するという運動は、それまでの絶対的な「テーマ主義」に反発するように生まれてきました。いま新作の台本を執筆中なんですが、以前だったら観客はこのくらいは想像してくれるだろうことを前提に書けたんですよ。それは知識に体系があったから。いやな言葉ですが、…この記事は有料記事です。残り2621文字(全文3946文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>