Windows 11 25H2でWMICが完全削除へ。IT管理者は要注意!

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Microsoftは、次期Windows 11アップデート「25H2」以降で、長年使われてきたコマンドラインツール「WMIC(Windows Management Instrumentation Command-line)」を完全に削除します。WMICは、Windowsの管理情報にアクセスするための古いコマンドラインツールで、IT管理者やスクリプト作成者が、システム情報の取得や設定の変更のために利用してきました。しかし、「LOLBIN(Living-off-the-land binary)」として、マルウェアに悪用されることが多く、シャドウコピーの削除(ランサムウェア対策を無効化)や、セキュリティソフトの検出・削除、Defenderの除外設定の追加など各種攻撃に悪用されることも多くありました。Microsoftは、WMICの削除はセキュリティ強化つながると考えています。WMICは25H2へのアップグレード時に削除されますが、削除されるのは WMICツールのみで、Windows Management Instrumentation(WMI)自体はWindowsの構成要素として残されます。Microsoftは、WMICの代わりに、PowerShellや、WMIのCOM API、.NETライブラリ、その他スクリプト言語を使用することを推奨しています。廃止計画の流れは次の通りです:2016年:Windows Server 2012で非推奨に2021年:Windows 10 21H1で非推奨に2022年:Windows 11 22H2で「オンデマンド機能」に変更2024年1月:完全削除の方針を発表2025年9月:Windows 11 25H2で正式に削除WMICの廃止は段階的に進められており、25H2による削除が最終段階となっています。まとめWMICの削除は、Windowsの近代化とセキュリティ向上の一環として進められてきました。同ツールを使用している場合、PowerShellなどのモダンなツールへの移行を急ぐ必要があります。古いツールに頼らず、より安全で効率的な管理環境を整えるチャンスともいえます。