特派員の目毎日新聞 2025/9/17 10:00(最終更新 9/17 10:00) 902文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷道路沿いにイングランドの旗が掲げられている=ロンドンで2025年8月27日、福永方人撮影写真一覧 白地に赤い十字。英イングランドの旗は、ローマ帝国時代の伝説的な聖人にちなんで「セント・ジョージ・クロス」とも呼ばれる。サッカーなどスポーツのイングランド代表の試合以外では、あまり目にしない。だが、この旗が今、英国各地の街頭にはためく。不法移民に対する抗議デモの拡大と関連した動きで、物議を醸している。 ロンドン東部カナリーワーフ。8月末に歩くと、あるホテルの周辺を中心に、多くの街灯柱にイングランド旗がくくり付けられていた。英国旗(ユニオンジャック)もある。横断歩道や道路標示の白線にもスプレーで赤い十字が描かれている。Advertisement難民申請者が滞在するホテルの前に掲げられたイングランドの旗=ロンドンで2025年8月27日、福永方人撮影写真一覧 そのホテルは英政府が借り上げ、難民申請の結果を待つ不法移民が滞在する。小型ボートなどで大陸欧州から英国に渡る中東やアフリカ出身の不法移民が後を絶たない中、住宅不足もあり、同様の「移民ホテル」は英国内に約200カ所ある。 ロンドン郊外の移民ホテルの前で7月中旬から、移民の滞在に抗議するデモが始まった。滞在者の男性が少女に性的行為をしようとした疑いなどで訴追されたことがきっかけだった。 抗議デモは各地に広がり、並行してイングランド旗が掲げられるようになった。英国旗よりも「イングランドの白人」を誇る意味合いが強いとも言われ、極右組織に使われてきた歴史もある。最近の掲揚運動は中部バーミンガムのグループが発端と報じられているが、その旗が通りを埋め尽くす様は、排外主義を強調しているかのようで気味が悪い。赤いスプレーでイングランドの旗のように描き換えられた横断歩道=ロンドンで2025年8月27日、福永方人撮影写真一覧 「国や民族に誇りを持つために旗を掲げること自体は悪いとは思いません。でも、こうした運動が過激化し、自分たち非白人への暴力に発展することがあるのだろうかと想像すると怖いです」 カナリーワーフで会ったバングラデシュ出身の男性(18)は、風になびく赤い十字を見上げながらそう言って、表情を曇らせた。 嫌な記憶がよみがえる。米国では私が赴任していた間の2020年以降、アジア系住民が襲われるヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増した。当時は新型コロナウイルス禍という事情があったにせよ、社会不安が移民への暴力に結びつく恐怖を実感した。 英社会の風潮にも、きな臭さを感じてならない。【福永方人】【前の記事】AI巡る「行動規範」が米EUの新たな火種にも=岡大介(ブリュッセル)関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>