MicrosoftがWindows 11に「動画壁紙」機能の追加を計画していることがわかりました。mp4などの動画ファイルをデスクトップの背景に設定できる機能で、Windows Vistaに存在した「DreamScene」や、人気のサードパーティアプリ「WallpaperEngine」に似た機能ですが、よりシンプルに使えるのが特徴です。この機能を発見した@phantomofearth氏は、実際にWindows 11に動画壁紙を設定する様子が確認できる動画を公開しています。Windows DreamScene is back! Hidden in the latest Windows 11 Dev/Beta build (26x20.6690) is built in support for setting video files like .mp4 as your desktop background: pic.twitter.com/B4vdtfvqSc— phantomofearth (@phantomofearth) September 20, 2025 動画壁紙機能はWindows 11 Dev/Beta build (26220.6690)以降に存在する隠し機能で、機能ID 57645315によって有効化できます。以下の手順を実行します:GitHubからViveToolの最新版のzipファイルをダウンロードし展開する。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、展開先のvivetool.exeが存在するフォルダにcdコマンドで移動する。以下のコマンドを実行する。vivetool /enable /id:57645315PCを再起動する。再起動後は、「設定 > 個人用設定 > 背景」から動画ファイルを選択することができます。動画ファイルは.mp4, .m4v, .mov, .wmv, .avi, .mkv, .webm など、主要な動画形式に対応しています。動画はループ再生され、スタートメニューやアプリを開いても背景で再生が継続するとのこと。MicrosoftはGPUアクセラレーションを活用し、電力消費やパフォーマンスへの影響を最小限に抑えていると見られますが、長時間・高容量の動画は非推奨で、軽量な動画が望ましいとみられます。編集後記この機能は、Windows Vista時代の「DreamScene」と同様に、Desktop Window Manager(DWM)とMedia Foundationを活用している可能性があります。サードパーティ製のWallpaperEngineのような高度な機能は実装されていませんが、その分リソース消費が少なく、安定した動作が期待できます。ただし、動画の選定には注意が必要で、短くて軽い動画を選ぶことで、PCの快適さを損なわずに新しい壁紙体験を楽しむことができそうです。[via Windows Latest]