毎日新聞 2025/9/20 11:45(最終更新 9/20 11:45) 1078文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷影絵芝居「鯨生」の場面から。与那国島と台湾・花蓮のつながりを描いた=亜細亜の骨提供 日本最西端の与那国島(沖縄県)と台湾東部・花蓮とのつながりを描いた影絵芝居「鯨生~Geio~」が21~23日、東京都中野区役所内のイベントスペース「ナカノバ」で開催される。公演は日本語版と、「消滅危機言語」に挙げられている与那国の島ことば「与那国語版」の2バージョン。今回初めて台湾先住民サキザヤ族の歌やセリフを取り入れた。日台の俳優らが共に取り組む意欲作だ。 台湾の劇作家、林孟寰(リンモンホワン)さんが与那国島の沖合にある「海底遺跡」をモチーフに創作した童話が原作で、演劇ユニット「亜細亜の骨」を主宰する山崎理恵子さんが作品にほれ込み、2022年から公演を続ける。影絵人形の操り方は、台湾の俳優で人形遣いの周浚鵬(チョウチュンポン)さんらから学んだ。Advertisement 舞台は、与那国と島から西約110キロにある花蓮。台湾は1945年8月の終戦まで日本統治下にあり、与那国と花蓮は往来が盛んだった。影絵芝居「鯨生」で、与那国島の着物姿で公演する東盛あいかさん(左)=撮影・横田敦史氏 物語は、与那国出身の父とサキザヤ族の母の間に生まれ、花蓮で暮らしていた娘の鯨生(げいお)が年老いた後、子どものころの記憶を語り始める。日台の歴史と共に、美しい影絵と音楽で、おとぎ話のような世界が広がる。 今回の公演は音楽をリニューアル。鈴木光介さんが作曲を担当し、サキザヤ族の歌も導入した。与那国語版では一部にサキザヤ語のセリフもある。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2009年、話者が極めて少なく、いま何もしなければ今世紀中に失われる恐れのある消滅危機言語の一つに与那国語を挙げた。与那国出身で出演者の東盛あいかさんによると、島ことばを流ちょうに話せる人は、高齢者を中心にわずかだという。東盛さんは、こうした現状に危機感を抱き、島ことばを使ったラップや島での映画づくりなどを通して、島の文化を発信している。影絵芝居「鯨生」の場面から。美しい影絵と音楽でおとぎ話のような世界が広がる=亜細亜の骨提供 言語を巡る危機的な状況はサキザヤ語も似ている。サキザヤ族は長らく先住民アミ族と混同されてきたが、07年に独立した民族と台湾政府に認定された。ただサキザヤ語を話せる人は少ないという。 山崎さんは「失われつつある言葉の響きを伝承し、私たちなりに文化継承に取り組んでいく。戦後80年、日本と台湾の昔のことを少しでも知って、共に生きやすい未来をつくっていきたい」と話す。 公演は、日本語版=21、23日各午前10時半▽与那国語版(日本語字幕付き)=22日19時。料金は、一般1500円▽高校生以下、障がい手帳がある人1000円。予約や問い合わせは亜細亜の骨・電話(070・9169・7557)▽メール(asianrib2025@gmail.com)。【鈴木玲子】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>