「ゲルニカ」の時代から考える平和 広島県立美術館で戦後80年企画

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毎日新聞 2025/9/20 11:30(最終更新 9/20 11:30) 694文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷パウル・クレー「内なる光に照らされた聖人」(1921年、広島県立美術館所蔵) 広島県立美術館で戦後80年企画として開催中の所蔵作品展「戦争と美術、美術と平和」の見どころなどを担当の学芸員に紹介していただきます。 第二次世界大戦の終戦から80年の節目。本展では、美術作品を通して戦前・戦後の広島を紹介しているが、その導入部においては、時代の概観を伝えるために、第二次世界大戦の渦中に制作された国外作家の絵画・彫刻などを紹介している。Advertisement 数千万人もの命が奪われた第二次世界大戦では、各国ともに総力戦として多くの国民が動員され、芸術家も例外なく戦渦に巻き込まれている。例えば、英国を代表する彫刻家、ヘンリー・ムーアは、国家公認の戦争画家として、地下シェルターに避難する人々の過酷な状況を描いた。 ドイツにおいては、ナチスによる政権掌握後、前衛的な作品は「退廃芸術」と見なされ、国公立の美術館などから没収され、芸術家も弾圧された。その代表的な画家であるパウル・クレーも130点余りの作品が没収され、亡命中に命を落とした。パブロ・ピカソはドイツ軍による祖国スペインへの爆撃に心を痛め、かの「ゲルニカ」を描いた。本展ではこの悲しみと怒りが表現された同時期の作品を展示している。 平和大橋・西平和大橋のデザインで知られるイサム・ノグチは、日系アメリカ人として日米開戦に心を痛め、戦時中には志願して日系人の強制収容所に入った。1951年には初めて広島を訪れ、実現こそしなかったものの原爆慰霊碑の設計に思いを込めた。 戦時下の芸術家たちがいかに生きて、いかに作品を残したのか、その様子の一端を本展冒頭では紹介している。ぜひこの機会にご覧ください。(広島県立美術館主任学芸員・山下寿水)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>