「終わったはずが…」検察も困惑 自民裏金事件で割れた法解釈とは

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有料記事横山輝 野間あり葉2025年9月19日 10時28分衆院政倫審で答弁する萩生田光一・元政調会長=2024年12月18日午後3時27分、国会内、代表撮影 萩生田光一・自民党元政調会長の政策秘書が、東京地検特捜部の再捜査の結果、略式起訴された。刑事責任を問わずに「捜査終結」とみられていたが、罰金刑へと処分が覆ったのはどんな仕組みなのか。「終わった事件」のはずだった 略式起訴されたきっかけは、東京第五検察審査会が今年6月に出した「起訴相当」の議決だった。 3種類ある検審の議決のうち最も強く処分を迫る内容に、検察幹部の一人は当時、とまどいを隠せなかった。「前代未聞。『終わった事件』のはずだったのに……」 実は、この事件はほぼ同じ容疑の内容で、検察が二つの不起訴処分を出していた。萩生田氏秘書をめぐる刑事処分の流れ 検察が独自に捜査した結果(①)と、告発を受けて捜査した結果(②)だ。 この①に対して、東京第五検察審査会は昨年10月に「不起訴不当」の議決を出した。「起訴相当」より一段弱い議決で、再捜査した特捜部は昨年12月、改めて不起訴とした。 「不起訴不当」の議決の後に再び不起訴となると、そこで捜査は終結する。検察幹部が「終わった事件」と振り返ったのはそのためだ。 ところが、②の不起訴を不服として、告発していた神戸学院大の上脇博之教授が今年1月、検審に審査を申し立てた。この申し立てが、「起訴相当」という①とは違う結果となる議決を導くことになる。「石破おろし」の動きが活発化していた8月、旧安倍派幹部の裏金問題に改めて注目が集まりました。萩生田氏秘書の略式起訴です。東京地検が一度不起訴としながら、判断を覆した背景には、検察審査会による「異例」の議決がありました。 3種類のうちどの議決になる…政治資金問題自民党派閥が政治資金パーティー収入を裏金化して所属議員に還流し続けていた裏金問題。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月19日 (金)日経平均終値 初の4.5万円超「国勢調査」相次ぐ不審メール増える観光客 迷惑行為に罰金9月18日 (木)下水管300キロ 陥没リスクパレスチナ承認、見送りへ大谷翔平 2年連続50号本塁打9月17日 (水)基準地価、4年連続で上昇日経平均 一時初の4万5千円台バンクシー新作、消される9月16日 (火)男子マラソン、近藤は11位貨物室に燃えた痕跡なしふるさと納税が収入源にトップニューストップページへ日経平均が一時500円高、取引中の最高値 NYダウの最高値が波及9:41橋の死亡事故、管理公社「モニター見逃した」駐停車禁止に車27分6:00「終わったはずが…」検察も困惑 自民裏金事件で割れた法解釈とは10:28パスタの完璧な作り方は「物理学賞」 今年のイグ・ノーベル賞を紹介7:07「令和の米騒動」相次ぐ大量の米の盗難被害、男らを窃盗容疑で逮捕10:46就労支援、数分の書類記入で1日1万円の報酬 相次ぐ不適切請求なぜ7:00