最大3.13倍は違憲か 参院選「一票の格差」訴訟、高裁で初弁論

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花野雄太2025年9月17日 14時03分大阪地裁・高裁が入る庁舎=大阪市北区 「一票の格差」が最大3倍超だった7月の参院選をめぐり、弁護士グループが投票価値の平等に反して違憲だとして、選挙の無効を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、大阪高裁であった。被告となった選挙管理委員会側は請求を退けるよう求めて即日結審し、判決は10月24日に指定された。 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に計16件起こした一連の訴訟で、弁論は初めて。原告側は格差は前回22年選挙より拡大し、「是正とは真逆の著しい後退だ」として、違憲無効だと訴えた。各高裁の判決が出そろった後、最高裁が来年にも統一判断を示す見通し。 総務省の公表資料から計算すると、今回の参院選で議員1人を選ぶ当日有権者の数が最も多かったのは神奈川選挙区で、最少だった福井選挙区の3・13倍。神奈川の有権者の一票の価値は、福井の人の0.32票分しかなかったことになる。 参院選の一票の格差は1995年から約5倍で推移し、最高裁は5・00倍だった2010年選挙と4・77倍だった13年選挙については、違憲の一歩手前の「違憲状態」と判断した。 鳥取・島根と高知・徳島の合区によって約3倍に縮まった16、19、22年選挙は「合憲」としたが、格差是正の取り組みは必要だと指摘。だが抜本的な改正は19年から行われておらず、前回22年選挙(3.03倍)については、「喫緊の課題」と強い言葉で改革を促していた。【本日最終日】「U30応援割」有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこの記事を書いた人花野雄太大阪社会部兼ネットワーク報道本部専門・関心分野調査報道、国税こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月17日 (水)基準地価、4年連続で上昇日経平均 一時初の4万5千円台バンクシー新作、消される9月16日 (火)男子マラソン、近藤は11位貨物室に燃えた痕跡なしふるさと納税が収入源に9月15日 (月)「敬老の日」高齢者3619万人米兵は執行猶予判決なら帰国自殺考える子の悩みを分析9月14日 (日)ネパールで政変 若者が抗議世界陸上、東京で開幕佐渡金山の追悼式 韓国不参加トップニューストップページへ大谷翔平が2年連続50号本塁打 ベーブ・ルースらに並び史上6人目13:26旧統一教会の韓鶴子総裁、特別検察に出頭 政治資金法違反などの容疑10:50爆音伴う米軍訓練、山口・岩国基地で始まる 26日まで夜間の訓練も14:24橋の駐停車禁止場所に無灯火の車か トレーラー衝突、海へ転落し死亡7:00夜間保育園の子どもは「かわいそう」? 小説家がみた社会の「呪い」11:00冷たい?ChatGPT5 オープンAI日本幹部が憂慮する「依存」11:30