毎日新聞 2025/9/20 06:15(最終更新 9/20 06:15) 857文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷2006年の彦根市のタイマツ回し(新修彦根市史より) 滋賀県彦根市の地域行事「小泉のタイマツ回し」に関する調査報告書を、同市小泉町の元会社員、北沢尚慈さん(82)が自費出版した。火種を振り回す同様の祭りを約40年にわたって全国調査、「八十路の自由研究」と題してA4判180ページにまとめた。北沢さんは「各地域の風物詩を、次世代に引き継ぐ一助になれば」と話している。500冊を限定出版。非売品だが県内各地の図書館で閲覧することができる。 小泉のタイマツ回しはJR南彦根駅北側約300メートルにある八王子神社に伝わっている。毎年7月の第2日曜に、麦わらの束を火種にして、結んだ荒縄を振り回す行事だ。北沢さんは地元農家で生まれ育ち、高卒後は電力会社で電線地中化などに携わった。作業のマニュアル化が得意で、地元・小泉町内会でも古い資料を調べ、率先して祭りの手順書などを作成した。Advertisement滋賀県彦根市の「小泉のタイマツ回し」(右)などの調査報告書をまとめた北沢尚慈さん=彦根市小泉町で2025年9月17日午後4時41分、伊藤信司撮影 1987年、民放テレビの探訪番組で「阿蘇神社火振り神事」(熊本県阿蘇市)を目にした。火種はカヤだったものの光景が地元とそっくりだと驚き、阿蘇神社に手紙を書いた。「ぜひ全国的な広がりを調べてみては」と励ましの返事が届き、図書館で関連文献を読み込んだ。 各自治体にも問い合わせを重ね、甲良町内のほか秋田、群馬、愛知、京都、兵庫、高知各府県にも同種の行事があると確認。今回の報告書では地元を含め全国13カ所について、カラー画像や図表入りで解説している。特に小正月行事となっている「角館火振りかまくら」(秋田県仙北市)では現地を訪問。雪の中で飛び入り参加した様子をルポしている。 どの地でも火が持つ威厳に、人々が五穀豊穣(ほうじょう)や天災回避の願いを込めたのでは――と北沢さん。調査地点のうち4カ所では一時中断していたが、過疎化にあらがい近年行事を復活させたという。 ベッドタウンの小泉町内会(約1300世帯)では新旧住民が協力し、小学生から高齢者まで毎年100人以上がタイマツ回しを体験している。「住民の心を照らしてきた各地の火祭りを、皆さんにもぜひ知ってもらいたい」と北沢さんは話す。【伊藤信司】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>