「個」の力で苦杯、分岐点のバトン技術 男子400リレー 世界陸上

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毎日新聞 2025/9/21 21:27(最終更新 9/21 21:27) 1128文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷世界陸上の開催期間中、連日多くの観客で埋まった国立競技場=東京都新宿区で2025年9月21日、藤井達也撮影陸上世界選手権(21日、東京・国立競技場)男子400メートルリレー決勝=日本 国立競技場での苦い記憶を完全に払拭(ふっしょく)できなかった。日本が男子400メートルリレーで3大会続けてメダルを逃した。 今大会と同じ会場で開かれた2021年の東京オリンピック。金メダルを期待された日本は決勝で1走から2走にバトンを渡せず、受け渡しの「テークオーバーゾーン」を通過してしまった。Advertisement 3走としてその光景をぼうぜんと見つめていたのが、今回も3走を務めた桐生祥秀だ。 16年リオデジャネイロ五輪で銀メダル獲得に貢献した桐生は今大会へ期するものがあった。 「リオデジャネイロ五輪でメダルを取ったことで、東京五輪まで陸上界が盛り上がったのに……。(再び人気の)『火』をつけるため、東京世界陸上でのメダル獲得は大事だと思っている」 しかし、切なる願いは果たされなかった。 日本のリレーの生命線は01年に採用されたアンダーハンドパスのまま変わらない。 渡す側が下からバトンを入れ、受け渡しの際に走る姿勢をあまり崩さない形で受けられるため、スピードに乗りやすい。 受け手が大きく加速してからパスする「攻めのバトン」も海外勢との走力差を埋めるための有効策となった。 テークオーバーゾーン(30メートル)からその後10メートルまで計40メートルの通過の理想タイムは徐々に短縮され、現在は3秒70に設定している。 長年、リレーチームの指導に携わってきた日本陸上競技連盟強化委員会の土江寛裕シニアディレクターは「日本選手の走力でそれ(3秒70)以上短縮すると、バトン渡しでのリスクが大きくなる」という、ギリギリのラインを攻めた数字だ。 一方、科学分析を担当する日本陸連の関係者は「受け手の加速により移動速度を高めるのは依然重要」と「3秒70」より攻めることは可能としつつ、「最終的には『個』のスピードが重要になる」と語る。 東京五輪後、22年世界選手権オレゴン大会は予選でバトンミスにより失格。23年世界選手権ブダペスト大会と24年パリ五輪はともに5位。特にパリ五輪はアンカーの4走に渡ったところまではトップだったが、最後は海外勢の「個」の力に屈した。 パリ五輪後、日本陸連強化委内でアンダーハンドパスの見直しの可能性が話題になったこともあった。即座に却下され、今大会はアンダーハンドパスを使ったが、バトン技術は「出し切れるところまでいった」という意見もある。 表彰台は19年世界選手権ドーハ大会の銅メダルが最後。21年東京五輪以降、五輪と世界選手権を合わせて5大会続けてメダルを逃した。「お家芸」「伝統」とされたバトンパスを今後どうするか。分岐点にさしかかっている。【岩壁峻】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>