日航機長の飲酒問題、全てのパイロットに誓約書 社内から反発も

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独自有料記事増山祐史2025年9月18日 5時00分羽田空港に駐機中の日本航空の機体=2020年5月11日、東京都大田区、朝日新聞社ヘリから、迫和義撮影 パイロットらの相次ぐ飲酒トラブルを受け、日本航空(JAL)が全てのパイロットに飲酒に関する内規を守らせる「誓約書」の提出を求めていることが関係者への取材で分かった。再発防止策の一環で、信頼回復のために何が出来るのかをパイロットらが話し合う「緊急討議」も行うという。 関係者によると、同社は全てのパイロット宛てに電子版の誓約書を配布した。飲酒についての内規を順守するように求めた上で、選択肢が「はい」のみの「私はアルコールに関する不具合事案を発生させません」との項目を設け、チェックを求める。違反した場合の対応などの記載は無い。 また、同社は全てのパイロットに対して、安全意識について確認し合う「緊急討議」を9月中に実施。現在は乗務当日に事前の検査を2回行い、乗務前に正式検査をして問題なければ乗務できるが、9月30日からは滞在先で追加のアルコール検査を行うことも決めたという。「効力の範囲が不透明」 一方、社内には「誓約書の効力の及ぶ範囲が不透明だ」として、会社側の見解などが確認できるまでは署名を見送るよう訴える声もある。 同社ではパイロットによる飲酒を巡るトラブルが相次ぎ、昨年12月に国土交通省から業務改善勧告を受けた。緊急対策として滞在先での飲酒を禁止し、飲酒傾向などから「要注意者」リストを作って管理監督を行っていた。しかし、8月下旬に滞在先のハワイでリストに含まれていた機長=11日付で懲戒解雇=が乗務前日に飲酒をして体調不良となり、国際線など計3便に最大18時間半の遅れが出た。国も動き出し、日本航空に行政指導を行いました。記事の後半では、日航における飲酒を巡るトラブルをまとめました。 事態を重く見た国交省は10…この記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月18日 (木)下水管300キロ 陥没リスクパレスチナ承認、見送りへ大谷翔平 2年連続50号本塁打9月17日 (水)基準地価、4年連続で上昇日経平均 一時初の4万5千円台バンクシー新作、消される9月16日 (火)男子マラソン、近藤は11位貨物室に燃えた痕跡なしふるさと納税が収入源に9月15日 (月)「敬老の日」高齢者3619万人米兵は執行猶予判決なら帰国自殺考える子の悩みを分析トップニューストップページへ日航機長の飲酒問題、全てのパイロットに誓約書 社内から反発も5:00下水管による道路陥没リスク、全国に潜む 防止へ脱「人の目」調査も18:30茂木敏充氏、連立政権の拡大「大胆な政策を進めるため」22:00「頭突き恐竜」最古の化石発見、新属新種と判明 1億1千年前の地層0:00カーク氏射殺事件、容疑者育った荒野の街 銃をめぐる深い関係とは18:06勝利が毒になる時 スポーツも人生も「その後」がある 東畑開人さん5:00