毎日新聞 2025/12/16 07:01(最終更新 12/16 07:01) 有料記事 1809文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷自衛隊火薬庫の整備への反対を掲げる立て看板=鹿児島県さつま町で2025年10月15日午後5時36分、平川昌範撮影 うっそうとした山道を歩いていると、不意に「ブヒ、ブヒ」という低い鳴き声が聞こえてきた。 驚いて、声の方向を見ると、やぶの中で数頭のイノシシが私をにらんでいた。しきりに地面を蹴り、威嚇している。足早に車へと引き返した。 鹿児島県さつま町にある標高654メートルの中岳。防衛省が、弾薬などを保管する自衛隊の火薬庫を建設する計画を進めている。 10月中旬、どんな場所か知ろうと、住民の話を頼りに山道を登ったが、危険を感じ、途中で断念した。 ふもとに点在する田畑にはシカやイノシシの進入を防ぐ電気柵が設置されている。 「人より獣の方が多い」。そう自嘲する住民もいた。 <関連記事> 人口流出の歯止めに? 山あいの町が歓迎する自衛隊の弾薬保管計画 さつま町は鹿児島県の北西部にある、のどかな町だ。九州で2番目に長い川内(せんだい)川に沿って市街地が形成され、その周囲を山々が囲んでいる。温泉が点在し、「奥さつま温泉郷」とも呼ばれる。 風光明媚(めいび)な町に、なぜ防衛施設の建設計画が持ち上がったのか。 取材を進めると、その背景に全国の多くの地域が直面する問題が浮かぶ。 <人々が織りなす元気で快適な活力あるまち> 平成の大合併で2005年に旧3町が合併し、さつま町が誕生した時に掲げられたスローガンだ。 「豊富な資源を今一度見直し、有効的に活用することが将来に向けた新たな発展を期するための礎になる」。当時、初代の町長はそう力強く宣言した。 しかし、人口流出と少子高齢化は止まらなかった。 合併時に約2万6000人だった人口は20年たった今年、1万8000人を切った。人口のうち65歳以上の割合を示す「高齢化率」は4割を超える。 スローガンに掲げられた「活力あるまち」という町の姿が消えつつある。 …この記事は有料記事です。残り1063文字(全文1809文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>