高2自殺 学校がいじめ報告書拒否 裁判で担任教諭「認識なし」証言

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有料記事池田良 寿柳聡2025年12月16日 7時30分男子生徒が亡くなった公園で花を供える両親=2024年4月20日、長崎市、寿柳聡撮影 長崎市で2017年に私立海星高校2年の男子生徒(当時16)が自殺したのは学校がいじめ防止対策推進法に基づく対策を怠ったからだなどとして、両親が計約3200万円の損害賠償を求めた訴訟の証人尋問が15日、長崎地裁(松永晋介裁判長)であった。生徒の1~2年時の担任教諭は、生徒に対するいじめの認識を問われ「ないです」と述べた。 生徒は17年4月、市内の公園で自殺。学校は弁護士や臨床心理士ら5人からなる第三者委員会を設置して原因調査などにあたった。 第三者委は18年11月、男子生徒に対する腹の音に結びつけたからかいなどをいじめと認定。「少なくとも中学3年時以来のいじめを主たる要因としつつ、これに起因した心理的な孤独・音に関する過敏な心理状態、教師からの理不尽な指導、学習に関する悩みや焦りなどが相互に作用し合って自死につながったものと考える」と結論づけた。だが、学校側が受け入れを拒否し、両親が22年に提訴した。 この日証言した男性教諭は男子生徒の印象を「まじめで、コツコツ、おとなしくて内向的だった」と説明。「保護者との三者面談で、(生徒が)東京ディズニーランドで働きたい」と言っていたことが印象的だったなどと明かした。 一方、いじめがあったとの認識については否定し、男子生徒への「いじり」や「陰口」なども「把握できていなかった」と述べた。 男子生徒はトイレを理由に授業に遅れてきたり途中で抜け出したりすることがあったといい、「大丈夫か」と声を掛けたこともあったが「大丈夫と答えていた。細かくは覚えていない」とした。 また、いじめに関する学校側の対応については「学年会で議題に上がったかもしれませんが、覚えていません」と証言。男子生徒が自殺する前の13年に施行した「いじめ防止対策推進法」の理解度については「読んだことはありますが、細かく把握できていなかったかもしれません」と話した。 続いて証言台に立った当時の…この記事を書いた人池田良長崎総局|警察・司法、平和担当専門・関心分野交通、原発・エネルギー、福祉、半導体産業、写真寿柳聡長崎総局専門・関心分野行政、スポーツ、写真、ロケット、サブカルこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月16日 (火)来年1月で国内のパンダ不在に武器輸出制限「5類型」撤廃へ米ロスで映画監督死亡 事件か12月15日 (月)伊東市長選 杉本氏が初当選不具合時に安全装置切ったか電気使わない光の集積回路12月14日 (日)223人に取引条件明示せず「東京を狙い撃ち」と猛批判出産無償化 現金給付も検討へ12月13日 (土)今年の漢字は「熊」定数削減法案 見送りで調整ディズニーの動画生成可能にトップニューストップページへ「5類型」撤廃、自民も驚く維新の積極姿勢 「対・参政党」の狙いも21:55フィンランド「つり目」騒動、与党会派代表らが投稿議員の処分検討へ1:30「ぴりぴりの1週間」後発地震注意情報が終了 旅館のキャンセルも7:00有罪判決のライ氏、焦点は量刑に 中国が強く批判、「終身刑」懸念も5:00スペイン産の豚肉輸入停止、生ハムピンチ 「来春以降、供給不足も」7:00石破さんと改革の理想に燃えた時 敗れていま猫に重ねる政治の原点5:00