毎日新聞 2025/12/26 06:15(最終更新 12/26 06:15) 795文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷世界核被害者フォーラムで講演する菊池ゆかりさん=広島市中区で2025年10月6日午前11時22分、井村陸撮影 福島県の小学校教員、菊池ゆかりさん(58)は、東京電力福島第1原発事故後に県内の子どもたちの心のケアにあたった経験を各地の集会などに参加して発信している。10月に広島市で開かれた「世界核被害者フォーラム」でも、原発事故が子どもたちに与えた影響の大きさについて報告した。 フォーラムで菊池さんは、原発事故後に児童が他県に避難した同県双葉町の知人教諭の経験を紹介。友人たちに別れを言うことさえできず、新しいコミュニティーになじめない子もいたと話した。Advertisement 2011年3月の東日本大震災発生時、菊池さんは同県浅川町の小学校で5年生の担任をしていた。当時、児童は下校しており、原発から距離が離れていたため大きな被害は受けなかった。 しかし同年4月に学校再開後、児童の心のケアに時間を要した。両親が原発事故による被ばくを心配している話を聞き、将来結婚できるのか、子どもを産んでも大丈夫なのか、など不安を抱える児童は大勢おり、一人一人に親身になって話を聞いた。 事故後は、子どもたちの自由や体力をつけるための機会が奪われた。菊池さんの勤務する学校では、2020年ごろまで校庭で遊ぶ時間が20分以内に制限され、雨や風の強い日は禁止された。 時間の経過につれ、以前と比べて事故についてメディアで取り上げられる機会も減った。フォーラムで菊池さんは避難区域となっていた場所の写真を複数映し出した。周辺が除染され復興が進んだ場所もある一方、いまだにバリケードに囲われた場所もあることを説明した。 小学校には震災を知らない子どもたちが入学するようになり、原発事故と事故後に余儀なくされた避難生活などをどのように伝えていくのかが課題となっているという。 菊池さんは「『原発は安全』という認識が大きな被害をもたらした。同じことを繰り返さないため、市民一人一人に内部被ばくの危険性を理解してもらいたい」と訴えた。【井村陸】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>