校長が児童を突然怒鳴る、学校内の飲酒で発覚 市教委の報告漏れも

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岡本進 荒川公治2025年12月26日 7時30分福島市立小学校長の不祥事で頭を下げる芳賀沼彰・市学校教育課長=2025年12月25日午後6時2分、市役所、荒川公治撮影 福島市立小学校の女性校長(57)が7月、学校の校外学習に向かう児童らを突然怒鳴り、うち1人に精神的な被害を与えていたことがわかった。市教育委員会は事態を把握しながら、福島県教育委員会に報告していなかった。県教委は市教委の対応に問題があるとして10月下旬、適切な情報共有を市教委に口頭で申し入れた。 県教委が25日、明らかにした。この校長が10月中旬、勤務中に校長室で酒を飲んでいたことで発覚。校長の任命権を持つ県教委に市教委から「飲酒」の報告があり、担当者同士がやり取りしている際、児童に被害が出た事案を市教委側が明かしたという。 県教委は「処分に結びつく内容で、報告があってしかるべきだ」(担当課長)と事態を重くみている。市教委は「非違行為との認定までできず、報告をしなかった」としている。 県教委によると、校長による飲酒は、校長に用件があって校長室に入った教員が気づいた。その際、校長は不在だったが、教員がアルコール臭に気づいた。机の下に500ミリリットルの2本の缶酎ハイがあり、1本は空で、もう1本は半量が残っていたという。「校長室に持ってきてしまった」 県教委などの調べに、校長は「午前2時まで酒を飲んでいて、車に積んでいた残った缶を校長室に持ってきてしまった。(校長室に缶があるのを見つかってから)残っていた酎ハイを(校長室で)飲んだ」「『これぐらいは』という甘い気持ちがあった」と話したという。 県教委は25日、職務態度不良を理由にこの校長を停職12カ月の懲戒処分にし、記者会見して発表した。校内の飲酒で校長が処分を受けるのは県内で初めてという。校長は常習性については否定したという。 校長は市内の中学校の教頭を務めた後、昨年4月からこの小学校の校長に就いた。県教委によると、4月にあったPTA総会や、5月の運動会、職員会議でも居眠りし、服務監督権がある市教委が校長に対し、勤務態度について繰り返し指導していたという。こうした対応についても、市教委は県教委に報告していなかった。 このほか、県教委は25日、県立高校の20代の男性非常勤講師を懲戒免職にし、発表した。10月に被害女性が18歳未満であると知りながら、わいせつな行為をしたという。「自分は(こうした行為を)起こさない過信があったが、起こしてしまった」と話したという。こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月26日 (金)入学金二重払い 負担軽減方針ハローワークの9割超にノルマ無痛分娩普及率、6年連続上昇12月25日 (木)ロキソニンなど追加負担へ外国籍の採用 一部見直しへ尾崎将司さん死去 78歳12月24日 (水)今年の出生数、66万8千人程度子どもの所在 つかめぬ自治体政府 メガソーラー規制強化へ12月23日 (火)H3ロケット、打ち上げ失敗性犯歴の確認対象 政府指針案高校の「数学」再編へトップニューストップページへ就活日程の見直し検討へ 政府、29年春入社から 日程の前倒し案も5:00男女間の仕切りがない上野公園のトイレ 不安の声受け東京都が改修へ5:00「どうなるかわかっているのか」 ハローワーク、非正規へ数字の圧力18:07香港の高層住宅火災から1カ月、原因解明どこまで 調査体制に疑問も6:00男性検事を略式起訴へ 交際女性に捜査情報を漏らす、懲戒処分も5:00「吃音がある、あなただから…」 先生の言葉を胸に、めざす教師の道5:30