毎日新聞 2025/12/25 09:45(最終更新 12/25 09:45) 910文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷自身の著書を手に、ガザの平和に向けて国際社会の協力を訴えるジャーナリストのシャハッド・アブサラマさん=広島市中区で2025年12月19日午後5時50分、武市智菜実撮影 パレスチナ自治区ガザ地区出身の女性ジャーナリスト、シャハッド・アブサラマさん(34)が19日、広島市を訪れた。平和記念公園を見学後、毎日新聞の取材に応じ「ガザは虐殺が続き、終わらない葬式状態にある。国際社会は見て見ぬふりをしないでほしい」と訴えた。 アブサラマさんは、ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプで生まれ育った。2013年末にキャンプを出た後、英国の大学で植民地主義などを研究し博士号を取得した。現在はスペイン在住で、パレスチナの状況を伝えるジャーナリストとして活動している。Advertisement原爆ドーム前の抗議集会でパレスチナへの連帯を訴えるジャーナリストのシャハッド・アブサラマさん(中央)=志葉玲さん提供 幼少の頃からガザでイスラエルによる爆撃にさらされ、23年からの大規模侵攻では何人もの親戚を失った。今年1月2日には、イスラエル軍に襲撃された叔父ら4人が命を落としたという。亡くなる前日、アブサラマさんは叔父らとビデオ通話で新年のあいさつを交わし、「平和になって再会したい」と願ったばかりだった。 数週間後、英ニュースサイトに家族の体験について寄稿し、「戦争犯罪の責任を追及し、パレスチナ人に自由を確保できるよう、全身全霊を注がなければならない。犠牲になった方々を忘れずにしのぶために、私たちができるわずかなことだ」と心境をつづった。 19日は原爆資料館を約2時間かけて見学した。原爆で焼け焦げた遺体や、家族を亡くした子どもに関する展示の前で思わず立ち止まった。アブサラマさんは「殺りく兵器が一瞬にして人々の命を奪った。この悲劇はガザにとって今なお続く現実だ」と声を震わせた。 10月にガザ地区の停戦合意が発効されたが、「虐殺のトラウマは次の次の世代まで続くだろう」とアブサラマさんは言う。 イスラエル建国に伴い多くのパレスチナ人が故郷を追われた「ナクバ」(大惨事)以降、アブサラマさんの家族が3世代にわたり暮らした難民キャンプ内の自宅は破壊され、両親を亡くした幼い親戚はカタールなど周辺国に避難している。「反戦平和を掲げる日本には、率先して正義と平和のために動いてほしい」と語った。 今回の来日は、紛争地の取材をしてきたジャーナリストの志葉玲さんの招きで実現。アブサラマさんは2週間滞在し、東京の専修大などで講演した。【武市智菜実】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>