有料記事山本智之2025年12月23日 23時00分北海道の河川で捕獲されたニホンウナギ。大小さまざまな個体が確認された=岸田治・北海道大学教授提供 かば焼きでおなじみの「ニホンウナギ」は主に本州以南に分布するとされてきたが、新たな調査で、北海道内の50を超す河川で生息が確認された。夏場に水温が高くなる川ほど、多くのウナギがみられる傾向があるという。北海道大と東京大、海洋研究開発機構の研究チームが調査結果を論文にまとめた。 ニホンウナギの産卵場は、日本のはるか南方沖のマリアナ諸島西方海域にあり、卵から孵化(ふか)した幼生は海流に運ばれる。そして、稚魚の「シラスウナギ」となって国内各地の川を遡上(そじょう)し、成長する。北海道はその北限と考えられているが、河川での詳しい生息状況はわかっていなかった。 北海道大大学院の村松寛太さん(現・長野西高等学校教諭)と岸田治教授らは2023年6~8月、北海道南部を流れる105河川で、ニホンウナギを対象とした大規模な生息調査を行った。 ニホンウナギは川底や石の隙間、水につかったやぶの中などに姿を隠していることが多い。このため研究チームは、電流で水中のウナギを一時的に気絶させて捕獲し、個体数を調べた。 その結果、道南部を流れる105河川のうち52河川で、計222個体の生息が確認された。 岸田教授は「北海道の川にウ…この記事を書いた人山本智之根室支局長専門・関心分野海洋生物、地球環境こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月23日 (火)H3ロケット、打ち上げ失敗性犯歴の確認対象 政府指針案高校の「数学」再編へ12月22日 (月)国籍取得 居住「10年以上」に台湾有事 フィリピンに危機感働きアリに「女王殺し」誘導12月21日 (日)中央アジア5カ国と初首脳会合闇バイト保護 1年で544件琵琶湖の中から「幻の城」12月20日 (土)日銀が利上げ決める来年度の与党税制大綱を決定首都直下地震 新たな被害想定トップニューストップページへPFASで住民ら800人が公害調停を申請 ダイキン相手、全国初17:30廃炉解体中の原発「ふげん」で水漏れ 作業員3人、退避して被曝せず21:10ニホンウナギ、北限の北海道で222匹確認 夏に高水温ほど多い傾向23:00サッカーJ1町田の黒田剛監督を処分 パワハラ認定せずも「不適切」22:05止まらぬ少子化、高市政権の戦略は 今年の出生数、過去最少を更新16:30安倍官邸の「守護神」が生前に語った舞台裏 杉田元官房副長官が死去19:00