毎日新聞 2025/12/25 18:56(最終更新 12/25 19:00) 1073文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷管制塔から見た夜間の羽田空港。衝突事故が起きた滑走路は左奥=運輸安全委員会提供写真一覧 羽田空港で2024年1月、日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機同士が衝突し5人が死亡した事故で、原因を調査する国の運輸安全委員会は25日、2回目の経過報告を公表した。着陸するJAL機は衝突直前まで滑走路上の海保機を認識していなかったため、JAL機側の視認性を調べる目的で複数の航空機を使った異例の検証をしたことを盛り込んだ。 運輸安全委が経過報告を2回公表するのは初めて。検証で得られたデータを詳しく分析し、今後まとめる最終報告に反映させる。Advertisement実験で調べたポイント事故が起きた羽田空港C滑走路=運輸安全委員会提供写真一覧 検証実験は3月26日深夜から27日未明、羽田と同種の灯火を使っている中部空港(愛知県)で実施。事故機と同型の海保機を滑走路に置き、小型機やヘリコプターを飛行させ、海保機の位置や灯火の色を変えながら見え方を確認した。 24年12月に公表した1回目の経過報告は、①海保機が管制官から許可が出たと勘違いして滑走路に進入した②管制官が海保機の滑走路への進入に気づかなかった③JAL機が海保機を衝突直前まで認識していなかった――という三つの要因が重なって事故が起きたと指摘した。JAL機に滑走路上の海保機がどのように見えていたかは、調査の焦点の一つとなっている。 JAL機が認識できなかった要因としては、後方から見える海保機の衝突防止灯などと滑走路の灯火がともに白色で、同じ色が重なった影響が指摘されている。一方で航空関係者の間には、早めに気づいて衝突を回避する対応をとれたのではないかとの見方もある。JAL機内では乗務員が拡声器で誘導 他の調査ポイントとしては、海保機の機長が直近30日間に事故機と同型機に乗務していなかったこと、滑走路進入許可を得ていなかったのに副機長が進入する許可を得た後の手順を進めた点を挙げた。管制塔に関しては、航空機の動向を見る「飛行監視席」が、事故の起きたC滑走路は監視対象外だったことの影響を検討する。 事故では海保機の乗員5人が死亡。JAL機の乗客乗員379人は脱出シューターを使って避難した。JAL機内で避難誘導に使われたものと同じモデルの拡声器=運輸安全委員会提供写真一覧 運輸安全委は今回、乗客の避難誘導についても再現実験をしたと明らかにした。衝突後のJAL機内では機内放送のシステムが機能せず、乗務員が拡声器を使って避難誘導をした。しかし、外部からのエンジン音などに紛れ、拡声器の効果を感じられずに使用をやめた乗務員がいた。 そこで5月、機内の状況を再現し、拡声器や肉声で避難指示がどれほど聞こえるかを調べた。運輸安全委は事故を教訓とし、機内が同様の状況に陥った場合の対応策につなげられないか、検討を進める。【木村敦彦】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>