毎日新聞 2025/12/28 12:45(最終更新 12/28 12:45) 798文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷吉宗の名物の茶わん蒸しをPRする広報の国枝政晃さん=長崎市で2025年11月20日、川島一起撮影 長崎市浜町の茶わん蒸し店「吉宗(よっそう)」は2026年に創業160年を迎える。戦争や長崎大水害を乗り越え、名物の茶わん蒸しの味を今も守り続けている。【川島一起】 昔ながらの風情が残るお食事処(どころ)の本店には、休日になると順番待ちの長い列ができる。広報の国枝政晃さん(39)によると、新型コロナウイルス禍の収束後には、海外からの観光客も増えた。Advertisement 茶わん蒸しは、口伝えで受け継がれてきた製法を今も守る。早朝からかつお節と昆布でだしを取り、国産のかまぼこやシイタケ、穴子などをせいろで蒸す。 吉宗は1866(慶応2)年、四国伊予藩士だった吉田宗吉信武が脱藩して長崎に移住し、魚問屋などでにぎわっていた現在の浜町に茶わん蒸しの屋台を出したのが始まりだ。吉宗の茶わん蒸し=長崎市で2025年11月20日午後3時57分、川島一起撮影 太平洋戦争末期の1944年から戦後の50年にかけては、材料不足などもあり一時休業。店は海軍陸戦隊の宿舎となり、経営者家族は小浜町(現雲仙市)に疎開した。店は戦後、連合国軍総司令部(GHQ)に接収され、ダンスホールとして使われた。 GHQが去った後の50年、3代目の宗次さん(故人)が店を再開。旧満州(現中国東北部)に士官として従軍していた4代目の順彦さん(故人)も復員し、家業の再興に奔走した。 長崎大水害では、82年7月23日夜の大雨で店の1階が浸水。店内に残っていた従業員と客ら約30人は帰宅困難な状況に陥り、店で寝泊まりした。翌朝に水は引いたが、周辺は流れてきた車やがれきであふれ、店内にも土砂が流入。従業員らがスコップでかき出し、デッキブラシでこすり落として店は約1カ月後に再開した。 2012年に老朽化のため店を改修してリニューアルオープン。持ち帰り専用の店舗も浜町アーケードに設け、販路拡大に取り組んでいる。7代目の吉田宗由社長(45)は「吉宗の茶わん蒸しは、口に入れた時の風味が他のものとは違う。ぜひ一度味わってほしい」と話す。あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>