「橋はつながり」断たれた街は 能登地震2年、戻らぬ足元のインフラ

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有料記事杜宇萱2025年12月28日 12時00分【動画】能登半島地震で大きく被災した石川県珠洲市宝立町鵜飼地区。亀裂が走って分断した鵜飼大橋には「通行止」の看板が立てられ、撤去工事が始まった。だが生活に欠かせず、渡る人が絶えない=杜宇萱撮影 能登半島地震の発生から1月1日で2年。石川県内の被災地では、倒壊建物の撤去はほぼ完了し、多くの被災者が仮設住宅に移り住んだ。だが、日々の暮らしに欠かせない道路の復旧、なりわいの再生など復興は道半ばだ。輪島朝市の定点空撮 「通行止」の看板とバリケードをすり抜けるように、住民たちが橋に足を踏み入れる。 路面に走る割れ目の幅は最大で30センチ。そこに敷かれたマットに視線を落としながら、おそるおそる前へ進む。 日本海に面する珠洲市の宝立町鵜飼地区では被災後、そんな光景が続いた。 漁港近くの鵜飼川にかかる鵜飼大橋(全長54メートル、幅9.4メートル)。地震と津波で三つに分断され、歩道は崩落した。被災後は通行止めとなったが、歩いて渡る住民の姿は絶えなかった。自転車を押して鵜飼大橋を渡る人たち=2025年11月12日午前10時17分、石川県珠洲市宝立町鵜飼、杜宇萱撮影 だが、11月の終わりに撤去工事が始まった。近くで会社を経営する谷口信幸さん(77)は「通れない橋を見ると、復旧復興はまだまだだと感じる」と話す。 「本当に困る」…この記事を書いた人杜宇萱金沢総局専門・関心分野災害、労働、写真・映像能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。地震をめぐる最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ12月28日 (日)ニュースの要点はお休みです12月27日 (土)ニュースの要点はお休みです12月26日 (金)入学金二重払い 負担軽減方針ハローワークの9割超にノルマ無痛分娩普及率、6年連続上昇12月25日 (木)ロキソニンなど追加負担へ外国籍の採用 一部見直しへ尾崎将司さん死去 78歳トップニューストップページへ多摩動物公園でオオカミ1頭がおりから脱走 入園者避難、けが人なし11:46多重事故の関越道、午後1時に全線で通行止め解除へ10:20有馬記念、最後尾から制したやんちゃな名馬 「黄金の船」の航海続く10:00新しい弔い「施設葬」 スタッフや入居者みんなで見送り 費用も割安11:00「ご近所以上、家族未満」 団地でみつけた幸せ、ほどよい関係性6:00日韓の慰安婦合意から10年 形骸化も李政権は踏襲姿勢、日本は静観10:30