毎日新聞 2025/12/29 16:00(最終更新 12/29 16:00) 有料記事 2105文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷墨型彫刻師「型集」の8代目を継いだ佐藤奈都子さん。後方には7月に亡くなった師匠の中村雅峯さんの席がそのまま残され「今でもふと見守ってくれている気がする」=奈良市で2025年12月1日午前11時51分、花澤茂人撮影 墨を固める木型に繊細な彫刻を施し、墨の表面に美しい模様を浮かび上がらせる「墨型彫刻師」という職人がいる。 古都・奈良の伝統工芸品である墨製造に欠かせない存在だが、筆記具の多様化の中で衰退し、現在は「型集(かたしゅう)」の屋号で営む1軒だけが残る。 江戸時代から一子相伝で受け継がれてきたこの屋号を今年、横浜市から移住した佐藤奈都子さん(47)が継いだ。3年前に弟子入りした先代の中村雅峯(がほう)さんは、今年7月に93歳で死去。伝統を絶やさぬよう、彫刻刀を握り技術を磨いている。 12月初旬、奈良市南紀寺町にある「型集」の工房で、佐藤さんは木型に彫刻刀を滑らせていた。髪の毛ほどの繊細さで、花の模様が刻まれていく。その斜め後ろには誰も座っていない作業机。 「あそこが師匠の席。今でもふと、後ろから見守ってくれている気がするんです」「全国唯一」の墨型彫刻師 固形墨は、すす、にかわ、香料を混ぜ合わせて練った墨玉を木型で成形して乾燥させる。奈良は全国シェア9割以上といわれる産地で、「奈良墨」として国の伝統的工芸品にも指定されている。飛鳥時代以来の歴史を持つとされ、消費量の多い寺社の存在とともに繁栄した。 「型集」は文化2(1805)年に初代・中村集造が創業。他の墨型彫刻師も軒を並べたが、墨の需要が細る中で仕事が減り、約30年前に残っていた別の1軒が廃業し「型集」が唯一の存在となった。 墨型彫刻師はどこも一子相伝で受け継ぐならいだったが、…この記事は有料記事です。残り1484文字(全文2105文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>