特派員の目毎日新聞 2025/12/24 10:00(最終更新 12/24 10:00) 918文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の選挙前のイベントで、ドイツ国旗を振る支持者たち=ドイツ西部ノイイーゼンブルクで2025年2月1日、五十嵐朋子撮影 ドイツでは、新型コロナウイルスの流行の名残を感じることはほとんどない。街中ではもちろん、病院でも医師すらマスクをしていないからだ。消毒液のボトルを見かけても、中身は空だったりする。 そんなドイツで、根強いコロナの影響を実感する場面が一つだけある。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持者に取材する時だ。Advertisement AfDはドイツが中東から多くの難民を受け入れた2015年以降、反移民・難民を主張して支持率を上げた。近年では急激に右傾化し、主張も民族主義的になっている。 AfDのイベントで参加者に支持の理由を聞くと、移民問題を挙げる人がほとんどだ。だが、新型コロナがきっかけと語る人もかなり多い。「政府の行動制限に疑問を持った。AfDがそれに抗議していた唯一の政党だった」というのが代表的な理由だ。 ドイツはコロナ禍の最中に都市封鎖(ロックダウン)などの措置を取った。当時のメルケル首相は論理的に予防接種の必要性を説き、国民に向けて訴えた。私はこのころ、ベルリンに赴任する前だったが、日本でも報道されたその様子は印象に残っていた。 一方のAfDは政府の対策を批判したものの、これといった対案を打ち出せず、支持率は10%以下に落ちていた。だが、政府が進める「自由の制限」に疑問を持った人がAfDの主張に関心を持ち、支持拡大の基盤を固めていたという側面はありそうだ。 25年9月、東部テューリンゲン州でAfD関連のイベントが開催された。参加したAfD支持者の女性は、新型コロナを機に「目が覚めた」と話した。女性の友人は何度もコロナにかかったといい、女性はワクチンこそが感染源だったと信じた。「政府はうそをついている。大きな力に操られているからだ」と言葉に力を込めていた。 こうした「陰謀論」は新型コロナを機に勢いづいたが、あらゆる政策で政府を批判するAfDの支持層と親和性が高いとも指摘される。最近の世論調査で、AfDは与党の統一会派「キリスト教民主・社会同盟」と支持率1位を争うほどだ。その人気は新型コロナだけでは説明できないが、パンデミック(感染症の世界的流行)が社会に与えた影響の大きさを考えずにはいられない。【ベルリン五十嵐朋子】【前の記事】タリバン幹部、外遊先で浴びた予期せぬ批判=松本紫帆関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>