毎日新聞 2025/12/28 17:15(最終更新 12/28 17:15) 1057文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷小川清史さん=全国防衛協会連合会提供 防衛省は2025年度、有事の際の「反撃能力」(敵基地攻撃能力)となる長射程ミサイルを陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市東区)に初めて配備しようとしている。ミサイルは国産の「12式地対艦誘導弾」を改良した「能力向上型」で、射程は約1000キロ。中国東部沿岸や北朝鮮のほぼ全域を射程に収めることになる。健軍駐屯地に配備する理由や地元説明のあり方について、元陸自西部方面総監の小川清史さんと、ジャーナリストの布施祐仁さんにそれぞれ聞いた。【聞き手・中里顕】 ――敵基地攻撃能力の第1弾が健軍駐屯地になった理由をどうみるか。 ◆南西諸島を重視する防衛全体の方針があり、熊本は北部にも南部にも沖縄にも部隊を展開しやすい。健軍駐屯地には元々、第5地対艦ミサイル連隊があり、今回は装備が「能力向上型」に変わるということだ。能力向上型のミサイルだけが急に新規配備されるわけではなく、従来のミサイルが改良されるということだ。Advertisement ――有事の際に標的になるのではないかという不安の声もある。 ◆実際に有事になった際は戦闘に便利な土地を収用し、展開して対応することになる。そのため駐屯地に部隊がいるから標的になるということではない。奇襲攻撃を受けないように早く展開しなければならないが、他国も奇襲するにはヒト、モノ、カネを戦時に移行するステージがある。戦争に至るには原因があり、外交レベルでとどまれるようにきちんと防衛力を持っておく必要がある。 ――配備を巡っては住民説明会の開催を求める声がある。 ◆配備は安心感が増す状況を作ることであり、防衛のすべてを明らかにすることが日本の利益になるわけではない。新たな駐屯地を設ける場合などには当然必要だと思うが、防衛力の中身の改良が住民説明会になじむかどうか。 ――中国などを念頭に防衛力強化が進められているが、反撃能力を持つ狙いをどうみるか。 ◆相手が簡単に攻撃できない状況を作り上げなければいけない。残念ながら怖いものによって平和を作るのが今の時代だ。自由主義諸国では防衛努力をしない国は助けてもらえないのが常識。防衛努力を積み上げないといけない。 ――長射程ミサイルによって日本を取り巻く環境は変化するか。 ◆台湾有事となれば攻撃側は3倍の戦力が必要で、陸海空の通常戦力では自衛隊と台湾、米軍の来援で中国とおおむね互角とみている。だが、長射程ミサイルは圧倒的に中国が有利だ。日本は現時点ではゼロで、そこには大きな穴が開いている。今は相手の軍備増強に対し、抜けがないように整えているということだ。あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>