毎日新聞 2026/5/4 13:15(最終更新 5/4 13:15) 1261文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷災害から1年後の2012年9月に建てられた紀伊半島大水害記念碑=和歌山県那智勝浦町で2026年4月23日午後3時24分、礒野健一撮影 土砂災害の歴史を学び、もしもの時の備えを考えてもらおうと、和歌山県那智勝浦町の県土砂災害啓発センターが、同町と新宮市、古座川町、奈良県十津川村に残る江戸時代以降の災害伝承碑17カ所を巡るデジタルスタンプラリーを31日まで行っている。同センターは「普通の道や家のそばにある伝承碑を巡ることで、災害がいつ、誰にでもやってくることを感じ、自分ごととして捉えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。【礒野健一】 2011年9月の紀伊半島豪雨による県内の死者・行方不明者は、県南部を中心に61人を数え、奈良、三重の両県を合わせ計88人に上った。16年に被災地の那智勝浦町市野々に開館した同センターは、出前授業や研修で災害の実態と防災や避難行動の大切さを伝えてきた。今回、より多くの人に災害を知ってもらおうとスタンプラリーを企画した。Advertisement6カ所以上のチェックポイントを巡るともらえる災害伝承碑マスターの記念バッジ=和歌山県那智勝浦町で2026年4月23日午後3時12分、礒野健一撮影 チェックポイントは11年の被害を伝える9カ所に加え、1693年の豪雨による土石流で流れてきたと伝わる開山神社(那智勝浦町)付近の巨石や、県内全体で死者1247人を出した1889年の水害の水位標(新宮市)など、水害が頻発してきた県南部の歴史を示すものも選ばれている。同センター近くにある2011年の水害記念碑には、約1時間に140ミリという豪雨があったこと、那智勝浦町の死者・行方不明者が29人だったことなどが刻まれている。そばには最高水位3・55メートルを示す標識も立てられており、水害の恐ろしさが実感できる。 同センターの木村洋郎所長は「被災地周辺には観光スポットも多く、そのついでに巡ってもらえればうれしい。にわかには信じがたい水位標の高さなどを実感し、災害に備える一助にしてほしい」と願った。 スタンプラリーは無料。チェックポイントを6カ所以上巡った参加者先着100人に「災害伝承碑マスター」と記した記念バッジをプレゼントする。問い合わせは同センター(0735・29・7531)。2011年の紀伊半島大水害記念碑そばに立つ最高水位表示=和歌山県那智勝浦町で2026年4月23日午後3時22分、礒野健一撮影現場訪れ肌で感じて スタンプラリーの企画やチェックポイントの説明文監修に携わった辻原治・和歌山高専名誉教授(土木工学)は「災害現場に立つ伝承碑を訪ねれば、周囲の地形などから肌感覚で自身の防災意識が高められるはず」と効果を期待する。 県が2022年度に実施した「防災・減災に関する県民意識調査」では、「住む場所で記録的豪雨が続いた場合、どの段階で避難するか」という問いに、35・5%が「避難指示(警戒レベル4)が発令したら」と答える一方で、19・4%が「(どの段階でも)避難しない」と回答。また「過去1年間に防災訓練に参加したか」との問いには、58%が「全く参加していない」と答えた。辻原さんは「災害が頻発し、南海トラフ地震も想定される和歌山だが、県民の避難意識や避難訓練参加率は低い」と指摘する。 辻原さんは「伝承碑巡りは地味で、時に目を背けたくなる内容もある。だからこそ、そこへ目を向ける切り口はいろいろあっていい。先人が『後世に残さなければ』と刻んだ思いを風化させてはならない」と訴えた。【礒野健一】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>